
大成建設はBXカネシンと共同で、CLT(直交集成板)を含む集成材などの木質部材に空調設備や配管などの重量物を安全に吊り下げられる新しい接合金物を開発した。
独自の台形形状と斜めビスを組み合わせることで、従来品と比較して4~5倍の引張抵抗力を実現し、木造建築物での設備取り付けの安全性を大幅に向上させている。
新開発の接合金物は、金物本体に独自の台形形状を採用し、側部より左右斜め45度に傾けた2本のビスを交差して打ち込むことで木質部材に強固に固定する仕組みとなっている。
空調設備や配管など重量物を吊り下げるボルト等の吊材を容易に接合することができ、重量物の自重などによる鉛直方向の引張力だけでなく、地震時に水平方向に生じるせん断力に対しても高い抵抗力を発揮する。
台形形状の本体を斜めビスで木質部材に固定することで、引張抵抗力が従来の金物と比較して4~5倍となり、重量物を安心して吊ることが可能になった。
従来の金物では、下方から鉛直にビスを打ち込んで吊材を固定していたため、吊材に作用する鉛直荷重に対してビスの引張抵抗力のみで対応していた。

空調設備や配管などの重量物による鉛直荷重が引張抵抗力を超えるような場合にはビスが抜けて、重量物が吊材とともに落下する可能性があった。
また従来の金物は、鉛直方向の引張力が100キログラム(約1.0kN)程度になると金物本体が変形してしまい、重量物の吊り下げに用いることは困難だった。
新金物の取り付けでは、台形の両側部から2本の斜めビスを下方から互い違いに打ち込むことで木質部材に強固に固定する。
金物に作用する荷重を斜めビスの軸方向の引張抵抗力と鉛直方向の曲げ抵抗力に分散させることができ、重量物を吊った場合の鉛直方向の引張力だけでなく、地震などによる水平方向のせん断力に対しても高い抵抗力を発揮する。
木材を主要構造部材に用いた耐火建築物では石膏ボードなどによる耐火被覆が必要となるが、本金物はビスの長さを調整することで耐火被覆された木質部材にも取り付けが可能である。
耐火被覆された木質部材への適用についても各種実験を実施し、建築物の設計・施工時に参照可能な性能データを取得している。
本金物の短期基準引張耐力は標準仕様で2.3kN、短期基準せん断耐力は標準仕様で1.5kNとなっており、1時間耐火の耐火性能を持つ木造耐火構造の場合には、短期基準引張耐力および短期基準せん断耐力ともに1.5kNであることを確認済みである。
独自の台形形状と斜めビスを組み合わせることで、従来品と比較して4~5倍の引張抵抗力を実現し、木造建築物での設備取り付けの安全性を大幅に向上させている。
台形形状と45度斜めビスの組み合わせで地震時の水平力にも対応
新開発の接合金物は、金物本体に独自の台形形状を採用し、側部より左右斜め45度に傾けた2本のビスを交差して打ち込むことで木質部材に強固に固定する仕組みとなっている。
空調設備や配管など重量物を吊り下げるボルト等の吊材を容易に接合することができ、重量物の自重などによる鉛直方向の引張力だけでなく、地震時に水平方向に生じるせん断力に対しても高い抵抗力を発揮する。
台形形状の本体を斜めビスで木質部材に固定することで、引張抵抗力が従来の金物と比較して4~5倍となり、重量物を安心して吊ることが可能になった。
従来の金物では、下方から鉛直にビスを打ち込んで吊材を固定していたため、吊材に作用する鉛直荷重に対してビスの引張抵抗力のみで対応していた。

空調設備や配管などの重量物による鉛直荷重が引張抵抗力を超えるような場合にはビスが抜けて、重量物が吊材とともに落下する可能性があった。
また従来の金物は、鉛直方向の引張力が100キログラム(約1.0kN)程度になると金物本体が変形してしまい、重量物の吊り下げに用いることは困難だった。
新金物の取り付けでは、台形の両側部から2本の斜めビスを下方から互い違いに打ち込むことで木質部材に強固に固定する。
金物に作用する荷重を斜めビスの軸方向の引張抵抗力と鉛直方向の曲げ抵抗力に分散させることができ、重量物を吊った場合の鉛直方向の引張力だけでなく、地震などによる水平方向のせん断力に対しても高い抵抗力を発揮する。
木材を主要構造部材に用いた耐火建築物では石膏ボードなどによる耐火被覆が必要となるが、本金物はビスの長さを調整することで耐火被覆された木質部材にも取り付けが可能である。
耐火被覆された木質部材への適用についても各種実験を実施し、建築物の設計・施工時に参照可能な性能データを取得している。
本金物の短期基準引張耐力は標準仕様で2.3kN、短期基準せん断耐力は標準仕様で1.5kNとなっており、1時間耐火の耐火性能を持つ木造耐火構造の場合には、短期基準引張耐力および短期基準せん断耐力ともに1.5kNであることを確認済みである。
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