ツール紹介
デジコン編集部 2025.7.24

前田工繊、獣害対策用特殊樹脂ネット発売。滑らせて近寄らせない新発想で偶蹄目動物侵入抑制

CONTENTS
  1. 独自特殊成型技術で高い表面滑性実現、法面緑化で植生保護と土砂流出抑制
前田工繊は獣害対策用特殊樹脂ネット「イノシカスライダー」を発売した。

鹿や猪などの偶蹄目動物の歩行を困難にする高い表面滑性を実現し、アンカーで固定するだけの簡単施工が可能である。

独自特殊成型技術で高い表面滑性実現、法面緑化で植生保護と土砂流出抑制


イノシカスライダーは独自の特殊成型技術により、高い表面滑性を実現した樹脂ネットである。

鹿や猪は移動に適した硬い蹄を持つが、イノシカスライダーの滑りやすい表面形状により、蹄を持つ偶蹄目動物の侵入を抑制することができる。


忌避原理はイノシカスライダーに足を乗せると滑るので進めず、あきらめて引き返すという仕組みになっている。

軽量で柔軟性がある樹脂ネットは、製品をアンカーで地面に固定するだけで施工完了する。

設置場所に合わせてカットもしやすく、構造物まわりの調整も簡単である。


獣害対策用製品に多い簡易フェンスでは、積雪などの外的要因で変形する恐れもある。

従来のフェンスや電気柵と異なり、イノシカスライダーは積雪や落石にも強く、変形しにくい構造であるため、設置後の維持管理が容易である。

現場の状況や獣害の課題に応じて柔軟に活用でき、特に傾斜地(推奨勾配:30度以上)で効果が期待できる。


鹿や猪が現地に自生する草木を食べてしまうことで、草木が葉や根を張ることによる土壌保持力がなくなり、雨水で土壌が流れやすくなると、土砂崩れなどの災害を招く。

イノシカスライダーは法面緑化に影響を及ぼす獣害から植生を保護し、強く安定した土壌づくりに貢献する。

製品仕様は材質がポリエチレン、厚み10㎜、幅1.2m、長さ5m、色は黒となっている。

本製品は保護対象エリアへの偶蹄目動物の侵入抑制を目的としたもので、偶蹄目動物の侵入を完全に防止するものではない。また、製品の効果は野生動物の地域的特性や個体差等により異なる場合がある。



WRITTEN by

デジコン編集部

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