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デジコン編集部 2025.7.24

大東建託、AI現場監督構想策定。9月から検査写真自動分類システム導入で業務50%削減

CONTENTS
  1. 260種類の検査項目を自動分類、2028年までに業務効率20%向上目指す
大東建託は人工知能を活用して現場監督の業務をサポートする「AI現場監督構想」を策定し、その開発に着手する。

第一弾として工程内検査写真のAI自動分類システムを開発し、全国の施工現場で9月から導入する。

260種類の検査項目を自動分類、2028年までに業務効率20%向上目指す


現場監督の資格保持者、特に1級建築施工管理技士などは昨今減少・高齢化の傾向にあり、建設2024問題の課題の一つとなっている。

大東建託では全国で常時約2,000カ所の施工現場が稼働しており、資格保有者が複数の現場を管理している。

現場監督は工程策定・管理、予算策定・管理、品質管理、安全管理などに多くの時間を費やしており、そのスキルが属人的になるなど、業務の効率化・可視化と管理品質の高度化・均一化が課題となっている。

今回策定したAI現場監督構想は、これまでに蓄積された業務ノウハウや協力会社の陣容・スキル等に関するデータを活用し、現場監督一人当たりの業務効率を2028年までに20%向上させることを目指している。

現場監督による品質管理は、高品質な施工を実現するため非常に重要な業務の一つで、後工程での問題発生の予防のために施工の各段階で綿密な検査を行い、定められた基準や仕様を遵守しているかを確認する。

検査結果は写真と検査表で詳細に記録していくが、検査項目が約260種類に及ぶため、現場監督は業後に膨大な数量の写真の振り分け作業に時間を費やしていた。

また作業が煩雑なため、写真振り分けミスの発生リスクもあった。

今回導入する工程内検査写真のAI自動分類システムにより、検査写真は適切な項目に分類・登録され、当該作業時間が従来の50%程度削減できる見込みである。

大東建託は昨年、営業担当者の育成や営業活動を支援するAI課長を開発するなど、AI活用を進めている。



WRITTEN by

デジコン編集部

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