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デジコン編集部 2025.7.7

清水建設、生成AIアシスタント「Lightblue Assistant」を全社導入。利用者2000名超でRAG機能により技術文書検索を効率化

CONTENTS
  1. RAG機能で施工要領書や基準書を瞬時に検索し部門特化アシスタントも開発可能
清水建設は、生成AIアシスタント「Lightblue Assistant」を全社に導入し、利用者は既に2000名を超えている。

首都圏建設現場でのトライアル導入で技術文書の検索時間短縮効果を確認し、若手への知識継承促進の可能性を見出したことから全社展開を決定した。

RAG機能で施工要領書や基準書を瞬時に検索し部門特化アシスタントも開発可能


首都圏の建設現場で実施したトライアル導入では、膨大な施工要領書や基準書などをRAGで瞬時に検索・参照できる「技術文書アシスタント」を開発した。

これにより検索時間短縮の効果が得られることを確認し、若手への知識継承が促進される可能性を見出したことから、「Lightblue Assistant」の全社導入を決定した経緯がある。

AIアシスタント「Lightblue Assistant」は社内活用に特化し、自然に生成AIを活用できる生産性向上ソリューションとして位置づけられている。


BoxやGoogle Driveなどのさまざまなデータソースと連携し、独自データを活用するRAG機能を標準機能として備えており、必要な情報の検索や文書の生成を迅速に行うことが可能である。

また各業務に特化させたチャットボットを簡単に作成することができ、従来に比べて幅広い業務に生成AIを活用可能となっている。

「Lightblue Assistant」のマイアシスタント機能を利用することで、部門ごとに業務改善・知識特化アシスタント開発が可能となる。

技術文書アシスタント以外にも、各部門が「市民開発」的に業務改善を進めていく体制を構築している。

社内機密情報を安全に扱うため、シングルサインオン(SSO)の機能強化や運用機能の面を充実させた「Lightblue Assistant」を選定した。

部門別の独自アシスタント開発・運用を想定し、より強固なセキュリティ体制と柔軟な運用を進めていく方針である。




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デジコン編集部

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