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デジコン編集部 2025.6.6

日本シグマックス、特許取得ペルチェ式冷水循環服を九州猛暑対策展で展示。気温35℃以上でも冷感実現、バッテリー持続5時間に性能向上

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  1. 2024年職場熱中症死傷者数1,257人で統計開始以降最多。製造業235名、建設業228名が上位で労働安全衛生規則改正により対策義務化
日本シグマックスは、6月18日からマリンメッセ福岡で開催される「第6回九州猛暑対策展」に出展し、5月26日に新発売したペルチェ式冷水循環服を展示すると発表した。

医療現場で培ったノウハウを活用したワーカー向け冷却服により、2024年に職場熱中症死傷者数が統計開始以降最多の1,257人となった現状を受け、製造業や建設業などの労働現場での熱中症対策をサポートする。

2024年職場熱中症死傷者数1,257人で統計開始以降最多。製造業235名、建設業228名が上位で労働安全衛生規則改正により対策義務化


職場における熱中症対策の重要性は、近年の被害状況の深刻化により急速に高まっている。

2024年の職場における熱中症の発生状況では、死亡を含む休業4日以上の死傷者数が1,257人となり、統計を取り始めた2005年以降で最多を記録した。

このうち死亡者数は31人に達し、労働現場での熱中症対策が喫緊の課題となっている。

(左:職場における熱中症による死傷者数の推移(2015年~2024年)/右:熱中症による死傷者数の業種別の状況(2024年))

業種別の死傷者数を詳細に分析すると、製造業が235名で最多となり、次いで建設業が228名と続く状況が明らかとなっている。

これらの業種では屋内外を問わず高温環境での作業が多く、従来の熱中症対策では十分な効果が得られない現状がある。

この深刻な状況を受けて、厚生労働省は2025年6月1日から職場における熱中症対策を労働安全衛生規則改正により罰則付きで義務付けることを発表している。

各事業場では法的義務として熱中症予防対策を講じることが求められ、具体的で実効性の高い対策の導入が急務となっている。


同社が展示する「メディエイド アイシングギア ベスト2」は、ペルチェ素子と水冷システムを組み合わせたハイブリッド構造により、特許取得の独自技術を搭載している。

2023年に発売した初代モデルから冷却性能、装着時のフィット感、連続持続時間を格段に向上させた次世代モデルとして位置づけられる。

新製品の技術的特長として、冷却ユニットの性能向上と独自の温度調節機能搭載により、酷暑環境である気温35℃以上の条件下でも確実な冷感を得られる設計を実現している。

従来製品では対応困難だった極度の高温環境での作業において、継続的な体温調節効果を提供する。

バッテリー性能の大幅な改善により、連続運転時間が5時間まで延長された。これにより、一般的な作業時間をカバーする持続性を確保し、作業中断によるバッテリー交換の必要性を最小限に抑制している。

長時間作業が求められる製造業や建設業の現場において、実用性の高い冷却効果を継続的に提供する。

冷却ユニットの配置設計において、背中への配置により重量バランスを最適化し、作業時の重さを感じづらい構造を採用。

従来の胸部配置と比較して、動作時の負担軽減と作業性向上を実現し、長時間着用での疲労感を大幅に減少させている。







WRITTEN by

デジコン編集部

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