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デジコン編集部 2025.4.11

大成建設。GX認定25tフル電動クレーンによる電動化施工を本格開始

CONTENTS
  1. 環境省補助金を活用し導入、操作性や充放電特性を検証しながらCO2排出量実質ゼロを目指す
大成建設は、GX建機として初めて認定された25tフル電動ラフテレーンクレーン「EVOLT eGR-250N」による電動化施工を開始した。

内宮運輸機工と共同で導入したこの建機を、今後6年間にわたり同社の建設工事に専属機械として本格導入していく。

環境省補助金を活用し導入、操作性や充放電特性を検証しながらCO2排出量実質ゼロを目指す


大成建設は「Taisei Green Target 2050」で掲げる環境目標の達成に向けて、建設事業活動によるCO2排出量を実質ゼロとする「ゼロカーボン・コンストラクション」の取り組みを2023年から開始している。

今回導入されたフル電動クレーンは、この取り組みの一環として、環境省(経済産業省、国土交通省連携)の令和6年度「二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金(産業車両等の脱炭素化促進事業のうち、建設機械の電動化促進事業)」を活用したものである。


GX建機とは、建設施工現場における電動建機の普及を促進し、脱炭素化を図るため、国土交通省が創設したGX建設機械認定制度の認定を受けた電動建機のことだ。

タダノ社製のこのフル電動ラフテレーンクレーン「EVOLT eGR-250N」は、従来のディーゼルエンジンを完全に電気モーターに置き換えた25トン吊りの建設機械で、作業中のCO2排出がゼロとなるのが特徴である。

大成建設は2025年2月から東京都内の土木工事現場にこの電動クレーンを導入し、以降6年間にわたり同社の様々な建設工事において利用する計画だ。

利用に際しては、機械の操作性や充放電に伴う電動建機の運用特性、CO2削減効果などを検証し、その結果をGX建機の使用事業者として毎年度、一般社団法人日本建設機械施工協会(JCMA)に報告していく。

建設業界はCO2排出量が多い業種の一つとされており、特に建設機械から排出されるCO2は建設現場での排出量の大きな割合を占めている。




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デジコン編集部

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