ツール紹介
東急建設とアイリッジ。複数工具を一括スキャンできる「工具ミッケⅡ」を提供開始

東急建設とアイリッジは、共同開発を進めてきた工具管理DXサービス「工具ミッケ」の改良版「工具ミッケⅡ」の提供を4月より開始した。
QRコードにも対応し、複数の工具を一度にスキャンできる機能を追加するなど、建設現場の工具管理を効率化する機能が強化されている。
工具管理DXサービス「工具ミッケ」は、RFID(無線自動識別)タグとスマートフォンアプリを活用したシステムとして2022年10月に販売が開始された。
建設会社や鉄道事業者などの現場での導入実績に基づき、今回のバージョンアップではアプリインターフェースの改良と工具登録フローの簡素化を実施している。
最大の特徴は、工具識別用タグとしてQRコードも使えるようになった点である。

SCANDIT社の技術を採用することで、QRコード利用の場合も複数工具をアプリでまとめて読み取ることが可能となり、使用上のハードルが大幅に下がっている。
建設現場での工具管理は、特に鉄道工事においては資機材の置き忘れが重大なインシデントにつながるため、これまで多くの時間と手間をかけて確認作業が行われてきた。
例えば鉄道工事で使用する工具はドリルや脚立など数百種類に上るが、置き忘れを防止するため、従来は持ち出す工具をまずヤード(資材置き場)で紙に書き出し、現場での作業開始前、作業終了後、ヤードに戻った後の計3回、一つずつ目視確認しながら照合する必要があった。
「工具ミッケⅡ」では、ひとまとめにした工具類の上にRFIDスキャナまたはアプリをかざすだけで照合でき、そのまま作業報告完了まで可能となっている。

RFID利用の場合は、離れたところにある工具を探知できる「工具サーチ機能」も利用可能で、ターミナル駅の工事現場など、大規模な現場ほど工数削減効果が期待できる。
サービスはRFIDとQRコードのセットプランと、QRコードのみ利用のプランが選択可能で、RFID利用時には電波法に基づく総務省への各種申請手続き代行もサービス内に含まれている。
国土交通省は2024年4月、更なる生産性向上を目指した「i-Construction2.0」を発表しており、これはデジタル技術の活用により建設現場の生産プロセスのオートメーション化を目指す取り組みである。
公共工事の入札ではDX活用が技術点の加算対象となることもあり、「工具ミッケ」は人手不足に伴うDX推進需要に加え、入札時の優位性という点でも支持を広げてきた。
QRコードにも対応し、複数の工具を一度にスキャンできる機能を追加するなど、建設現場の工具管理を効率化する機能が強化されている。
鉄道工事の置き忘れ防止に効果、従来3回必要だった照合作業をスマホアプリで一元化
工具管理DXサービス「工具ミッケ」は、RFID(無線自動識別)タグとスマートフォンアプリを活用したシステムとして2022年10月に販売が開始された。
建設会社や鉄道事業者などの現場での導入実績に基づき、今回のバージョンアップではアプリインターフェースの改良と工具登録フローの簡素化を実施している。
最大の特徴は、工具識別用タグとしてQRコードも使えるようになった点である。

SCANDIT社の技術を採用することで、QRコード利用の場合も複数工具をアプリでまとめて読み取ることが可能となり、使用上のハードルが大幅に下がっている。
建設現場での工具管理は、特に鉄道工事においては資機材の置き忘れが重大なインシデントにつながるため、これまで多くの時間と手間をかけて確認作業が行われてきた。
例えば鉄道工事で使用する工具はドリルや脚立など数百種類に上るが、置き忘れを防止するため、従来は持ち出す工具をまずヤード(資材置き場)で紙に書き出し、現場での作業開始前、作業終了後、ヤードに戻った後の計3回、一つずつ目視確認しながら照合する必要があった。
「工具ミッケⅡ」では、ひとまとめにした工具類の上にRFIDスキャナまたはアプリをかざすだけで照合でき、そのまま作業報告完了まで可能となっている。

RFID利用の場合は、離れたところにある工具を探知できる「工具サーチ機能」も利用可能で、ターミナル駅の工事現場など、大規模な現場ほど工数削減効果が期待できる。
サービスはRFIDとQRコードのセットプランと、QRコードのみ利用のプランが選択可能で、RFID利用時には電波法に基づく総務省への各種申請手続き代行もサービス内に含まれている。
国土交通省は2024年4月、更なる生産性向上を目指した「i-Construction2.0」を発表しており、これはデジタル技術の活用により建設現場の生産プロセスのオートメーション化を目指す取り組みである。
公共工事の入札ではDX活用が技術点の加算対象となることもあり、「工具ミッケ」は人手不足に伴うDX推進需要に加え、入札時の優位性という点でも支持を広げてきた。
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