鉄建建設とポケット・クエリーズが四足歩行ロボットの実証実験を開始。鉄道現場での巡回や記録撮影の効率化を目指す

鉄建建設とポケット・クエリーズは2025年2月21日より、建設現場での活用を見据えた四足歩行ロボットの実証実験を開始したと発表した。

階段や不安定なバラスト上での走行性能確認と遠隔操作による巡回実験を実施

本実証実験は鉄建建設の建設技術総合センター内にある軌道再現施設や宿泊施設を活用し、四足歩行ロボットの走行性能を確認しながら、鉄道建設現場やマンション現場などでの具体的な活用方法を検討するものである。

軌道再現施設では、階段や不安定なバラスト上などの環境で四足歩行ロボットを走行させ、鉄道建設現場で起用時に想定される多様な条件下での動作検証を行っている。

また宿泊施設では、Wi-Fiを整備した通信環境を利用し、階段や居室間を遠隔操作で巡回させる実験を実施中である。

ロボットに搭載されたカメラから伝送される映像をもとに操作する際の操作感についても検証が進められている。

この取り組みの背景には、鉄建建設が2024年4月に発表した『中期経営計画2028』がある。

同社はデジタル基盤を活用した業務の効率化だけでなく高度化を進め、その成果を企業の総合力へとつなげる「価値創出フェーズ」へと移行している。

最先端のデジタル技術と現場で積み重ねた経験・知恵を融合させることで、建設現場の働き方を進化させ、魅力ある現場づくりを目指す同社の取り組みの一環として位置づけられている。