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デジコン編集部 2025.3.17

アジア航測、航空測量業界初の系統用蓄電所を開設。北海道南幌町で営業運転開始

CONTENTS
  1. 再生可能エネルギー導入拡大に伴う電力需給バランスの調整に貢献、コンサルティングに加え実践的な脱炭素事業を展開
アジア航測は、北海道空知郡南幌町に同社初となる系統用蓄電池「南幌蓄電所」を建設し、営業運転を開始したと発表した。同社は3月11日に開所式を執り行い、航空測量業界では初めての系統用蓄電所事業への参入となる。

再生可能エネルギー導入拡大に伴う電力需給バランスの調整に貢献、コンサルティングに加え実践的な脱炭素事業を展開


系統用蓄電池は、大規模な電力網(系統)に直接接続され、電力需要が低い時間帯に蓄電し、需要が高いピーク時に放電することで、電力の需給バランスを調整するシステムである。

日本国内では、2050年カーボンニュートラルの実現に向けて太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギーの導入が進んでいる。

しかし、再生可能エネルギーは天候や時間帯により発電量が増減するという特性があり、これが主力電源化を進める上での課題となっている。

また、電力の安定供給のためには、発電と消費を同時同量に保つ必要があるが、この課題に対応するため、電力の供給と需要のギャップに応じて充電・放電が可能な系統用蓄電池の活用への期待が高まっている。


系統用蓄電池の主な効果としては、太陽光発電や風力発電の発電量変動と電力需要とのギャップを比較的短時間で吸収することによる電力需給調整への貢献がある。

また、電力需要のピーク時に放電できる電源となることから、予備電源にかかるコスト削減も可能となる。

これらの特性を活かし、卸電力市場、需給調整市場、容量市場といった各電力市場取引を支えることは、電力の安定利用を進める上で今後より重要となる。

アジア航測はこれまで、自治体や企業向けに脱炭素計画策定や再生可能エネルギー事業化に関するコンサルティング業務を展開してきた。




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デジコン編集部

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