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デジコン編集部 2025.3.12

三晃金属工業と日鉄物産が屋根改修プログラムを連携。ドローン活用で安全性向上と工事効率化を実現

CONTENTS
  1. 屋根調査のドローン活用と構造計算ソフトの連携で、人的リスク軽減と国交省通知対応を同時に実現
三晃金属工業と日鉄物産は、屋根・外壁改修工事の需要捕捉と課題解決を目的に、両社のサービスを連携させた取り組みを強化すると発表した。

屋根調査のドローン活用と構造計算ソフトの連携で、人的リスク軽減と国交省通知対応を同時に実現


建物の老朽化に伴う改修・補修工事の需要増加が見込まれる中、三晃金属工業は屋根・外壁の調査から診断、アフターサポートまでを行う「みまもりプログラム」を提供している。

このプログラムは老朽化した建物のリニューアルや断熱性向上などを実現する改修事業を推進するものだが、調査において担当者が屋根上で作業を行う危険性や、目視での調査に多くの時間を要するといった課題が存在していた。

一方、日鉄物産は屋根や外壁など金属外装材の改修工事に対応した板金工事業者向けプラットフォーム「Dommit(ドミット)」を2023年5月に開発した。

建築板金工事に携わる技能者の確保難や高齢化が進む中、ドローンで撮影した画像データを活用し、施工に必要な材料選定から積算・見積まで一貫して簡略化できる新たなデジタルツールとして提供している。

今回、改修工事における双方のニーズが合致したことから、三晃金属工業の「みまもりプログラム」に日鉄物産の「Dommit」を活用することが決定した。

これにより、屋根調査における安全性の確保および、現場調査、見積作業の効率化が可能となり、見積件数と受注件数の増加を目指す。

また、2023年3月の国土交通省の通知「国住指第596号:屋根の改修に係る設計・施工上の留意事項について(周知依頼)」に対応するため、日鉄物産の「構造確認サービス」も三晃金属工業の「みまもりプログラム」に活用されることとなった。

この国交省通知では、屋根の改修において構造耐力上安全であることが明らかでない場合には、安全性の確認が必要とされており、両社の連携はこの要件にも対応するものとなる。




参考・画像元:日鉄物産株式会社プレスリリースより

WRITTEN by

デジコン編集部

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