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鴻池組が「3次元制御式自動覆工切削機」を開発。通行止めなしでトンネル更新を可能にする技術を公開試験

鴻池組は、老朽化した山岳トンネルの大規模更新工事に向けた「Reライニング工法」の主要技術となる「3次元制御式自動覆工切削機」を開発し、公開での切削試験を実施した。
「Reライニング工法」は、老朽化した覆工コンクリートの表面を削り取り、そこに新たにコンクリートを構築する一連の工法である。
通常、トンネル更新工事は通行止めを伴い、社会的・経済的に大きな損失をもたらすが、この工法では交通を止めることなく、また内空断面積を縮小せずにトンネルをリニューアルできる点が大きな特徴である。

今回鴻池組が開発した「3次元制御式自動覆工切削機」は、回転式の切削ドラム(左右各1台)、切削ドラムをトンネル周方向に移動させるためのガイドレール、ガイドレールをトンネル軸方向に移動させるための走行装置で構成されている。
事前に入力したトンネル切削仕上がり面の3次元位置データをもとに、自動で切削ドラムを切削開始位置にセットし、既設の覆工コンクリートから反力をとって機械を固定する仕組みとなっている。
その後、自動で左右の切削ドラムがトンネルの周方向にそれぞれ移動しながら半周分ずつを切削していく。
この技術の公開試験は、一般社団法人日本建設機械施工協会施工技術総合研究所(静岡県富士市)の模擬トンネル内で実施された。
試験では、高速道路の既設トンネル内空断面を模した覆工コンクリートを構築し、供用中の道路トンネルでの施工を想定して、その内部に切削機と交通を確保するための防護工を設置した状態で覆工コンクリート表面の切削が行われた。

公開試験は5日間にわたって実施され、学識者、発注者、設計者など約150名の招待者が見学し、試験後には活発な意見交換が行われた。
今回の試験を通じて、高速道路を対象とした覆工再生工の施工方法が確立され、活線下(供用中の道路)での実施工に向けた準備が整ったことになる。
老朽化するインフラの増加が課題となる中、トンネルの更新技術は特に重要性を増している。
通行止めを伴わない工法の実用化は、社会的影響を最小限に抑えた効率的なインフラ維持管理の実現に大きく貢献すると期待される。
供用中の道路トンネルでも交通を確保しながら覆工コンクリート表面を自動切削、内空断面縮小なしで更新可能
「Reライニング工法」は、老朽化した覆工コンクリートの表面を削り取り、そこに新たにコンクリートを構築する一連の工法である。
通常、トンネル更新工事は通行止めを伴い、社会的・経済的に大きな損失をもたらすが、この工法では交通を止めることなく、また内空断面積を縮小せずにトンネルをリニューアルできる点が大きな特徴である。

今回鴻池組が開発した「3次元制御式自動覆工切削機」は、回転式の切削ドラム(左右各1台)、切削ドラムをトンネル周方向に移動させるためのガイドレール、ガイドレールをトンネル軸方向に移動させるための走行装置で構成されている。
事前に入力したトンネル切削仕上がり面の3次元位置データをもとに、自動で切削ドラムを切削開始位置にセットし、既設の覆工コンクリートから反力をとって機械を固定する仕組みとなっている。
その後、自動で左右の切削ドラムがトンネルの周方向にそれぞれ移動しながら半周分ずつを切削していく。
この技術の公開試験は、一般社団法人日本建設機械施工協会施工技術総合研究所(静岡県富士市)の模擬トンネル内で実施された。
試験では、高速道路の既設トンネル内空断面を模した覆工コンクリートを構築し、供用中の道路トンネルでの施工を想定して、その内部に切削機と交通を確保するための防護工を設置した状態で覆工コンクリート表面の切削が行われた。

公開試験は5日間にわたって実施され、学識者、発注者、設計者など約150名の招待者が見学し、試験後には活発な意見交換が行われた。
今回の試験を通じて、高速道路を対象とした覆工再生工の施工方法が確立され、活線下(供用中の道路)での実施工に向けた準備が整ったことになる。
老朽化するインフラの増加が課題となる中、トンネルの更新技術は特に重要性を増している。
通行止めを伴わない工法の実用化は、社会的影響を最小限に抑えた効率的なインフラ維持管理の実現に大きく貢献すると期待される。
参考・画像元:株式会社鴻池組プレスリリースより
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