
安藤ハザマと株式会社ブリッジス(旧社名:極東産業)は、低エネルギー中性子による放射化を抑制する「Rad-Flexy N(ラドフレクシー N)」のシートタイプと塗料タイプを2024年11月から販売開始すると発表した。
「Rad-Flexy N」は、中性子による建材や機器構成部材の放射化抑制や半導体の誤動作防止を主な目的として開発された材料である。
放射化とは、中性子によりコンクリートや金属内の元素の一部が放射性となる物理現象で、中性子が発生する研究施設や医療施設では、人体への影響やコンクリート等の放射性廃棄物化が課題となっている。
また、中性子が発生する環境下では、電子機器の半導体メモリに中性子が衝突することでデータエラーが生じる「ソフトエラー」の懸念もある。
従来はポリエチレンとホウ酸を組み合わせた板状の樹脂材料や、炭化ホウ素を混入した板状の樹脂材料が使用されていたが、これらは平面の壁に対する対策としては有効であるものの、湾曲部や狭隘部への適用には課題があった。
「Rad-Flexy N」は、耐放射線性を有するゴムをベースにした樹脂を用いることで、この課題を解決した点が大きな特徴である。
(シートタイプ)
シートタイプは、1枚あたり300×300mm角型で、厚さは10mm、5mm、3mmの3種類が用意されている。
中でも厚さ10mmのシートでは、低エネルギー中性子量を97%低減することが可能であり、高い遮蔽性能を持つ。
フレキシブルな素材であるため湾曲箇所にも設置可能で、一般的なハサミによる切断や接着も容易に行える。
建物内部の扉や壁、天井および各種装置など、様々な場所への適用が想定されている。

一方、塗料タイプは、狭い隙間の充填など細部への適用に最適であり、シートタイプと併用することで広範囲かつ細部まで中性子遮蔽対策を行うことができる。
安藤ハザマとブリッジス社は、今後この商品を中性子が発生する安藤ハザマによる設計・施工物件への適用はもとより、中性子が発生する医療機器や材料分析機器などへの適用を目指し、幅広く販売を促進していく方針である。
また市場動向を注視しながら、今回販売を開始する塗料およびシートタイプ以外のラインナップの充実も図っていく予定としている。
「Rad-Flexy N」の販売は株式会社ブリッジスが担当する。
耐放射線性ゴムベースの樹脂材料で湾曲部や狭隘部にも対応、低エネルギー中性子を最大97%低減可能
「Rad-Flexy N」は、中性子による建材や機器構成部材の放射化抑制や半導体の誤動作防止を主な目的として開発された材料である。
放射化とは、中性子によりコンクリートや金属内の元素の一部が放射性となる物理現象で、中性子が発生する研究施設や医療施設では、人体への影響やコンクリート等の放射性廃棄物化が課題となっている。
また、中性子が発生する環境下では、電子機器の半導体メモリに中性子が衝突することでデータエラーが生じる「ソフトエラー」の懸念もある。
従来はポリエチレンとホウ酸を組み合わせた板状の樹脂材料や、炭化ホウ素を混入した板状の樹脂材料が使用されていたが、これらは平面の壁に対する対策としては有効であるものの、湾曲部や狭隘部への適用には課題があった。
「Rad-Flexy N」は、耐放射線性を有するゴムをベースにした樹脂を用いることで、この課題を解決した点が大きな特徴である。

シートタイプは、1枚あたり300×300mm角型で、厚さは10mm、5mm、3mmの3種類が用意されている。
中でも厚さ10mmのシートでは、低エネルギー中性子量を97%低減することが可能であり、高い遮蔽性能を持つ。
フレキシブルな素材であるため湾曲箇所にも設置可能で、一般的なハサミによる切断や接着も容易に行える。
建物内部の扉や壁、天井および各種装置など、様々な場所への適用が想定されている。

一方、塗料タイプは、狭い隙間の充填など細部への適用に最適であり、シートタイプと併用することで広範囲かつ細部まで中性子遮蔽対策を行うことができる。
安藤ハザマとブリッジス社は、今後この商品を中性子が発生する安藤ハザマによる設計・施工物件への適用はもとより、中性子が発生する医療機器や材料分析機器などへの適用を目指し、幅広く販売を促進していく方針である。
また市場動向を注視しながら、今回販売を開始する塗料およびシートタイプ以外のラインナップの充実も図っていく予定としている。
「Rad-Flexy N」の販売は株式会社ブリッジスが担当する。
参考・画像元:安藤ハザマプレスリリースより
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