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デジコン編集部 2025.2.28

DJI、車載可能なDJI Dock 3を新発表。24時間365日の自動運用を実現

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  1. 極限環境での運用が可能な自己完結型ドローンシステム。車両搭載でモバイル監視にも対応
DJIは2025年2月27日、ドローンを収納する軽量型ドックで構成されるドローン・イン・ア・ボックス(DiaB)ソリューション「DJI Dock 3」と新型ドローン「DJI Matrice 4D」「DJI Matrice 4TD」を発表した。

極限環境での運用が可能な自己完結型ドローンシステム。車両搭載でモバイル監視にも対応


DJI Dock 3は、ドローンを自動的に展開し、ミッション完了後には自己完結型の着陸ボックスに戻すシステムを備えている。

このシステムにより、人の手を介さずに24時間365日のリモート操作が可能となり、長時間の監視や点検などの用途に適している。



最大の特徴は、幅広い環境条件下での運用能力である。

50°Cから、事前に加熱された状態であれば-30°Cまでの広い温度範囲でシームレスな操作および充電が可能となっている。

また、IP56の防塵・防水性能を備え、厳しい屋外環境でも内部システムを確実に保護する設計となっている。

DJI Dock 3は車載設置に最適化されており、水平キャリブレーションおよびクラウドベースのキャリブレーション機能をサポートしている。

これにより、移動中の車両からでも安定した運用が可能となり、1台の車両に2つのドックを同時展開することで、デュアルドローンローテーションによる連続的な空中監視も実現できる。

新型ドローンのDJI Matrice 4DとDJI Matrice 4TDは、IP55規格の防塵・防水性能を備え、前進飛行時間54分、ホバリング時間47分の長時間飛行が可能である。

両機体とも、広角カメラ、中望遠カメラ、望遠カメラ、レーザー距離計を標準搭載しており、多様な撮影ニーズに対応できる。

夜間撮影モードではフルカラーナイトビジョンを提供し、特にDJI Matrice 4TDは、白黒ナイトビジョン用の追加IRカットフィルター機能を備えており、より鮮明な夜間映像が得られる。

DJI RC Plus 2 Enterprise送信機を使用することで、ドローンの単独飛行や、オンボード中継機能を使用した運用範囲の拡張が可能となるが、日本でのオンボード中継機能対応については現時点では決定していない。

DJI FlightHub 2によりドックのリモート操作機能が強化され、飛行ルートを設定すると、インテリジェント設定によりドローンは自動的に車両や船舶を識別したり、赤外線温度異常を検出したりする機能を備えている。

また、変化検出機能により監視エリアの変化も分析可能である。

DJI Matrice 4DとDJI Matrice 4TDには、LiDARとミリ波レーダー技術を組み合わせた障害物検知モジュールが搭載されており、安全な自律飛行をサポートしている。

さらに、別売りのDJI AL1スポットライトは被写体を最大100m先まで照射可能で、DJI AS1スピーカーは最大300mの距離まで音声を放送でき、1mの距離で最大114デシベルの音量を出力する機能を備えている。

これらのアクセサリを組み合わせることで、監視や捜索・救助などの用途での活用範囲がさらに広がることが期待される。






参考・画像元:DJIプレスリリースより


WRITTEN by

デジコン編集部

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