行政・政策
デジコン編集部 2025.2.18

国交省、公共工事の技術者資格を拡充。水道施設管理や樹木医など13資格を新規登録へ。総数402資格に

CONTENTS
  1. インフラ点検・診断の専門性をさらに強化
国土交通省は、公共工事の品質確保に関する技術者資格制度において、新たに13の民間資格を登録し、既存82資格の更新と合わせて総数を402資格に拡大すると発表した。

インフラ点検・診断の専門性をさらに強化


2014年度に導入された本制度は、社会資本ストックの維持管理と更新を適切に実施するための技術者評価制度である。

今回の新規登録では、水道インフラの管理体制強化に重点が置かれた。

水道施設の点検・診断に関する資格として、浄水施設管理技士1級・2級、管路施設管理技士1級・2級を登録し、上下水道設備の専門的な維持管理体制を整備する。

都市の緑地管理においては、樹木医の資格を点検・診断業務に登録することで、専門的な知見に基づく公園施設の維持管理を可能にした。

建設分野のデジタル化への対応として、BIM/CIM管理技士の資格も新規登録され、3次元モデルを活用した建設プロセスのDX推進体制が強化された。




分野別の内訳を見ると、点検・診断などの維持管理分野が299資格と最多を占め、計画・調査・設計分野が101資格、横断型分野が2資格となっている。

これらの資格保有者は、総合評価落札方式による入札において加点評価されるほか、地方公共団体における活用も促進される。

国土交通省では2014年の制度導入以来、10回の公募を実施し、段階的に登録資格を拡充してきた。

今後も社会インフラの適切な維持管理に向けて、必要な技術者資格の整備を進めていく方針である。



参考・画像元:国土交通省プレスリリースより
WRITTEN by

デジコン編集部

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