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デジコン編集部 2024.12.20

小型ドローンで下水道点検。富山市で30cm四方の狭小空間も撮影に成功

CONTENTS
  1. 地下貯留池から配管まで高精細な点検を実現
  2. 暗所・有毒ガス環境での安全性を確保
Liberawareは富山市上下水道局と共同で、小型ドローン「IBIS2」を使用した下水道施設の点検試験を実施し、人が進入困難な狭小空間での撮影に成功した。

地下貯留池から配管まで高精細な点検を実現


富山駅付近の地下貯留池では、最大1300立方メートルの雨水貯留施設内部を撮影することに成功した。

富山県水墨美術館付近では、人が物理的に進入できない30センチメートル四方の狭小空間の点検を実施した。


浜黒崎浄化センターでは、地下管廊に張り巡らされた配管の状況を確認し、特に高所や配管裏側など、従来は足場を必要とした箇所の近接撮影が可能となった。

暗所・有毒ガス環境での安全性を確保


下水道施設内部は照明がなく非常に暗い環境であり、下水の流入による有毒ガス発生の危険性もある。

ドローンによる点検により、作業員の安全性が向上するだけでなく、点検作業の省力化と効率化が実現できることを確認した。

富山市上下水道局の担当者は「思っていた以上に映像が鮮明で、通常は確認が難しい設備の隅々まで見ることができた」とコメントしている。

今後、Liberawareは富山市をはじめとする自治体との連携を強化し、屋内狭小空間におけるドローン点検の活用範囲を拡大する方針である。


参考・画像元:株式会社Liberawareプレスリリースより
WRITTEN by

デジコン編集部

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