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デジコン編集部 2024.12.27

西松建設、クラウドカメラと音声通信を組み合わせた遠隔施工管理を実現。移動時間30%削減を達成

CONTENTS
  1. 映像と音声の統合による先進的な現場管理システムを構築
西松建設の北日本支社岩切出張所は、セーフィーのクラウドカメラとBONXの現場コミュニケーションツールを組み合わせた遠隔施工管理システムを導入し、現場管理の効率化と生産性向上を実現した。

映像と音声の統合による先進的な現場管理システムを構築


従来の建設現場では、予期せぬ事象が発生した際、現場監督が状況確認のために現場に赴く必要があり、その間作業が中断されていた。

新システムでは重機に設置したウェアラブルカメラ「Safie Pocket2 Plus」により、事務所から現場状況をリアルタイムで把握できる。

これに音声通信システム「BONX WORK」を組み合わせることで、即座に現場への指示出しや状況確認が可能となった。

システムの導入により、現場監督の移動時間を1日あたり30%削減し、工事進捗を10%向上させることに成功している。


元請会社の所長は事務所からリアルタイムで現場状況を監視し、必要に応じて即座に音声で指示を出すことができる。

重機オペレーターは機械から降りることなく作業員とコミュニケーションが取れ、作業の連続性が確保された。

新たにテスト導入されている「BONX Stick」は、NTTの特許技術により周囲の騒音をカットし、クリアな音声通信を実現している。

同システムは下請会社を含めた現場全体での情報共有を可能とし、作業判断の迅速化と手戻りの防止に貢献している。

2024年4月からの時間外労働規制適用を控え、建設業界では2040年までに22%の労働力不足が予測されている。

西松建設は「西松DXビジョンver.2.0」に基づき、このような先進的なデジタルツールの導入を通じて、知的集約型業務へのシフトを積極的に推進している。



参考・画像元:セーフィー株式会社プレスリリースより
WRITTEN by

デジコン編集部

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