ニュース
デジコン編集部 2024.12.3

鹿島建設。成瀬ダム堤体に低炭素型「ECMコンクリート」を本格導入。CO2排出量を73t削減

CONTENTS
  1. 高炉スラグ微粉末の活用でCO2排出量を52%削減、温度ひび割れにも対応
鹿島建設は国土交通省成瀬ダム工事事務所と協力し、秋田県東成瀬村の成瀬ダム堤体工事において、低炭素型コンクリート「ECMコンクリート」を国内ダム堤体として初めて導入したと発表した。

高炉スラグ微粉末の活用でCO2排出量を52%削減、温度ひび割れにも対応


ECMコンクリートは、普通セメントの代わりに高炉スラグ微粉末を60~70%混合したECMセメントを使用する。


従来のダムコンクリートで使用される中庸熱フライアッシュセメントと比較して、製造時のCO2排出量を52%削減できる。

今回の成瀬ダム工事では、堤体と造成岩盤コンクリートの一部に計1,526立方メートルのECMコンクリートを使用した。


この導入により、ダム建設工事に伴うCO2排出量を73トン削減することに成功した。

ECMコンクリートは発熱量が小さく、マスコンクリートで課題となる温度ひび割れへの抵抗性も優れている。

成瀬ダムは完成後、台形CSGダムとして国内最大規模となる見込みで、今回の実績により大規模ダムへのECMコンクリート導入の可能性が広がった。

建設業界全体のCO2排出量は全産業の約4割を占めており、低炭素型コンクリートの活用は環境負荷低減への有効な解決策となる。



参考・画像元:鹿島建設プレスリリースより
WRITTEN by

デジコン編集部

建設土木のICT化の情報を日々キャッチして、わかりやすく伝えていきます。

会員登録

会員登録していただくと、最新記事を案内するメールマガジンが購読できるほか、会員限定コンテンツの閲覧が可能です。是非ご登録ください。