川田工業、300平米の自動塗装実験棟を構築。2時間で塗装完了。2025年度から合成床版の量産に活用

川田工業は、富山工場に国内最大級となる施工面積を持つロボット自動塗装の実験棟を構築した。

自走式ロボットと搬送装置を連携。12枚の合成床版を一括処理

6軸塗装ロボットを搭載した自走台座が左右12m、前後36mの範囲で稼働し、約300平米の施工面積を2時間以内で塗装できる。


2トンの合成床版「SCデッキ」を4枚1セットで自動搬送し、クレーン作業を大幅に削減する。

温度や湿度の変化に応じて塗装条件を自動最適化し、熟練工と同等の品質を確保する。

検査工程も自動化。遠隔での進捗管理も計画

塗膜厚を自動検査するロボットを開発中で、統計的品質管理による均一化を目指す。

生産管理システムと連動させ、遠隔地からの進捗管理も可能にする計画である。

川田グループは本技術を活用し、建設業界の労働力不足解消と技能継承の課題解決を図る。