JR東日本、80km/h走行時の車輪形状を自動測定。国内初の技術で乗り心地を向上。2025年度から新幹線に導入

JR東日本は、走行中の列車の車輪形状を自動測定できる装置を開発し、2025年度から新幹線での運用を開始すると発表した。

国内初となる時速80kmでの測定が可能で、レーザー発光器と高速度カメラを組み合わせたシステムにより、走行中の車輪形状を自動計測する。

装置は車輪検知器や速度検知器を備え、編成番号や車輪位置を自動識別してデータを取得する。

耐候性と防塵性を確保。本線での屋外設置が可能に

コンパクトな構造ながら耐候性と防塵性を備え、屋外環境での常設利用を実現している。


従来は一定期間ごとに全車輪を削正していたが、本装置により各車輪の摩耗状態に応じた適切なタイミングでの削正が可能となる。

在来線電車の車輪寿命を延伸。保守コストの削減へ

2026年度以降は在来線電車にも導入を予定しており、削正頻度の最適化により車輪の寿命延伸を図る。

高頻度での状態把握により、乗り心地の維持向上と保守コストの削減を同時に実現する。