ツール紹介
デジコン編集部 2020.7.20

スマホ・タブレットをフル活用!建設現場で役立つアプリ7選

CONTENTS
  1. 手軽に測ってみたいときに! 「水平器&水準器」
  2. 三角スケールのアプリ版 「スケール定規」
  3. スマホひとつで補修材料がわかる! 「ポットホールメジャー」
  4. スマホだけで小黒板を電子化 「SiteBox 出来形・品質・写真」
  5. 面倒な計算も自動で行うデジタル野帳 「eYACHO」
  6. 現場向けに特化したチャットアプリ 「stacc(スタック)」
  7. パソコンの前に座らなくてもOK 「AutoCAD モバイル アプリ」
電話やメールで連絡を取り合い、地図を調べて、現場写真を撮影……。いまや、建築・土木の現場でもスマートフォン・タブレットは欠かせない道具のひとつだ。

だが、それだけではもったいない。便利なアプリを入れることで、さらに作業が効率化されるのだ。ここでは代表的なお役立ちアプリを紹介していこう。


手軽に測ってみたいときに! 「水平器&水準器」



まずは、建設現場ではほとんどの人が使う水平器・水準器。厳密に計測するまででもないけれど、ちょっと測ってみたいというときには、スマホアプリを使ってみてはどうだろう。

シンプルで見やすいデザインもさることながら、縦・横・平面置きなど多様な測定ができ、キャリブレーションやホールド機能の搭載と、使い勝手のいいアプリだ。

Tatsuki「水平器&水準器」※【iOS】【Android】対応/無料
【iOS】
https://itunes.apple.com/jp/app/%E6%B0%B4%E5%B9%B3%E5%99%A8-%E6%B0%B4%E6%BA%96%E5%99%A8/id558393386?mt=8

【Android】
https://play.google.com/store/apps/details?id=air.suiheisuizyunki&hl=ja

三角スケールのアプリ版 「スケール定規」



こちらも図面を確認する際の必須アイテム、三角スケールのアプリ版。

インストールしてから、紙幣のサイズなどで目盛りを調整すればOK。さまざまな縮尺、センチ・インチでの計算にも対応しており、操作も簡単なので、手元にスマホしかない場合でも安心のアイテムだ。

mitsunori oishi「スケール定規」※【iOS】【Android】対応/無料
http://ohishi.air-nifty.com/mapp/ScaleRulerM.html

スマホひとつで補修材料がわかる! 「ポットホールメジャー」



東亜道路工業株式会社が開発したスマートフォンアプリ「ポットホールメジャー」は、アスファルト舗装が劣化・破損によって剥がれることでできる穴=ポットホールの体積を、スマホひとつで割り出せてしまう便利なアプリだ。

アプリを起動した後に、ポットホールを撮影し、路面までの高さと深さを入力。その上で画面に映し出されたポットホールを指で塗りつぶすと、面積・体積が自動的に計算され、補修に必要な材料の種類と量を、同社が販売する製品から割り出してくれるのだ。

さらには、測定した場所の位置情報や点検した日時も保存し、PDF出力できる。無料なので、気軽に導入できるのも大きなポイントだ。

東亜道路工業「ポットホールメジャー」※【iOS】【Android】対応/無料
https://www.toadoro.co.jp/business/product/191/

スマホだけで小黒板を電子化 「SiteBox 出来形・品質・写真」



いまではスマートフォンで撮影されることも多い工事写真に必須なのが、撮影箇所や測定値などが書かれた小黒板だ。これを電子化して撮影時に写真に写し込む小黒板電子化が国土交通省によって推進されている。その撮影・小黒板の電子化を効率的に行うためのアプリが「SiteBox 出来形・品質・写真」だ。

クラウド上に保存された工事のデータを取り出し、現場で測定した値を入れると小黒板が電子化されるので、あとは写真を撮影して空いている場所に配置するだけ。しかも写真はクラウドにアップされるので、紛失等のトラブルも予防できるのだ。また、電子納品や改ざん検知機能にも対応している。

株式会社建設システム「SiteBox 出来形・品質・写真」※【iOS】【Android】対応/有料(クラウドサービス契約が必要)
https://www.kentem.jp/products/siteboxds/

面倒な計算も自動で行うデジタル野帳 「eYACHO」



現場で測量を行う際には、紙の野帳と電卓による計算が行われるのが通常だったが、現在はスマホ・タブレットで使えるデジタル版の野帳が普及しはじめている。

株式会社 MetaMoJiが開発したデジタル版の野帳「eYACHO」のいちばんのメリットは、数値を入力するだけで、さまざまな計算を自動で行ってくれること。座標を入力するだけで逆トラバース計算をしてくれたり、土木用電卓と違って計算過程の記録が残るので、万が一ミスが起こっても確認がしやすい構造になっている。

また、現場で使うことが多い測量テンプレートも多数収録。タブレット上で多種多様な帳票を作成できるうえ、写真の取り込みや、画面上で手書きのメモを直接書き込めるので、リアルタイムでデータの共有ができる。業務の時間短縮に大いに役立つアプリだ。

MetaMoji「eYACHO」※【iOS】【Windows】対応/個人向け・法人向け
https://product.metamoji.com/gemba/eyacho/

現場向けに特化したチャットアプリ 「stacc(スタック)」



元請が労務・安全衛生管理を行うため、現場ごとに下請が提出する書類「グリーンファイル」。株式会社MCデータプラスでは、この「グリーンファイル」を電子で作成・提出し、管理をしやすくするクラウド型労務安全書類サービス「グリーンサイト」を提供している。「stacc(スタック)」はその「グリーンサイト」を使用している現場で使えるチャットサービスだ。

「グリーンサイト」に登録されている作業者のスマートフォンにアプリを入れることで、大勢の現場においてスムーズに、チャット形式で連絡を取り合うことができる。しかも、「現場全員」「元請」「職長」など自動でチャットルームを作成するなど、現場でのコミュニケーションを潤滑にするための工夫もなされている。

MCデータプラス「stacc(スタック)」※【iOS】【Android】対応/無料(グリーンサイト利用者のみ使用可)
https://www.stacc.chat/

パソコンの前に座らなくてもOK 「AutoCAD モバイル アプリ」



建築・土木の世界で広く使われている設計・製図ソフトCAD。PCを使わなければいけないと思われているCADだが、スマホやタブレットを使って、現場や外出先で確認・編集できるのが「AutoCAD モバイル アプリ」だ。

現場にいながらにして共同作業で変更できるため、コミュニケーションの遅れもなく、オフィスへ戻っての作業も減らせることで、業務の効率化にも役立つ。

AutoCADはPC版も含め、さまざまなバージョンがリリースされているので、プラットフォーム間の連携も安心だ。

Autodesk, Inc.「AutoCAD® モバイル アプリ」※【iOS】【Android】【Windows】対応/フリー版・サブスクライブ版(有料)あり。
https://www.autodesk.co.jp/products/autocad-mobile/overview


いかがだろうか。現場の働き方改革が唱えられるなか、アプリを使うことによって作業が格段に効率化されることがおわかりいただけると思う。

ここで紹介したアプリの中には、無料で導入できるものも含まれているので、まずは気軽に導入して、業務の効率化を体感してみることをおすすめしたい。
WRITTEN by

デジコン編集部

建設土木のICT化の情報を日々キャッチして、わかりやすく伝えていきます。

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