長い年月を経てもなおカタチをとどめている建造物が、全国には多くあります。それらには先人の叡智、技術の粋が結集されており、人々の暮らしの中に溶け込みつつも、現代の建造物にはない独特の存在感を放っています。
そんな土木遺産を多くの方々に知ってもらいたい。そして、土木遺産を後世に伝えるために記録として残しておきたい。そんな想いから、フォトギャラリーコンテンツ『土木遺産』(本企画)をスタート。
全国にある土木遺産を、フォトグラファーとモデルとともに巡りながら、その建造物の魅力に迫っていきます。3回目の今回は、東京都 江東区、隅田川の河口部、春海運河に架かる橋 『晴海橋梁(東京都港湾局専用線)』。
それでは、土木遺産を巡る小旅行のはじまり、はじまり。
晴海橋梁 (東京都・江東区)
東京都港湾局専用線(晴海線)の鉄道橋(廃橋)。東京都港湾局専用線(深川線)の深川線分岐点から晴海埠頭までを東京都港湾局専用線(晴海線)として建設した際、晴海運河に架かる橋梁として1957年(昭和32年)11月26日に完成。同年12月17日に供用開始。
トラック輸送への転換による臨港鉄道の衰退により、晴海線が1989年(平成元年)2月10日に廃止となり、東京都港湾局専用線が全廃となった。晴海橋梁も同時に供用廃止となったが、撤去されずに当時の姿のままの遺構として現存。本橋梁の今後は遊歩道や公園としての活用が検討されている。
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