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デジコン編集部 2024.10.25

奥村組の引抜き抵抗杭工法、適用地盤を大幅拡大。砂岩・泥岩にも対応可能に

CONTENTS
  1. コスト削減と環境配慮を実現する新技術
  2. 高度な技術仕様と幅広い適用範囲
  3. 今後の展開と市場への影響
奥村組と丸五基礎工業は、共同開発した「奥村・丸五式引抜き抵抗杭工法(OMR/B-2)」の適用地盤を拡充し、ベターリビングの評定を取得した。

コスト削減と環境配慮を実現する新技術


本工法は、場所打ちコンクリート拡底杭の引抜き抵抗力を従来より大きく評価できる特徴を持つ。

これにより、杭の軸径をスリム化し、杭長を短縮することが可能となり、掘削土量やコンクリート使用量を大幅に削減できる。


2022年の導入以来、40件以上の実績を重ね、今回の評定取得で砂岩や泥岩等への適用も可能となった。

高度な技術仕様と幅広い適用範囲


本工法は、軸径φ700mmから最大φ4,500mmまでの広範な対応が可能である。

最大施工深さは90mに達し、6度から12度の傾斜角度に対応できる。

特筆すべきは、砂質地盤(砂質土、礫質土、砂岩、礫岩)、粘土質地盤(粘性土、火山灰質粘性土、泥岩、シルト岩)、互層地盤の全てに適用可能な点である。

今後の展開と市場への影響


本工法は、超高層建物や細長い中層建物など、特殊な条件下での施工に特に有効である。

地盤条件に左右されない合理的な杭工法として、建設業界に新たな選択肢を提供するものと期待されている。

施工は引き続き丸五基礎工業が担当し、両社の技術力を活かした展開を進める方針だ。


参考・画像元:株式会社奥村組プレスリリースより
WRITTEN by

デジコン編集部

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