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デジコン編集部 2024.10.18

月面建設に向けた圧入技術、技研製作所が開発加速

CONTENTS
  1. 圧入技術が月面建設を変える
  2. 月面建設プロセスの革新
技研製作所は、国土交通省と文部科学省が連携する「宇宙建設革新プロジェクト」において、2024年度も技術研究開発(R&D)契約の継続が決定した。

このプロジェクトは、月面での建設技術の開発を目指すもので、技研製作所は3年連続で採択されている。

(2023 年度に行った月面想定地盤での実大実験の様子)


圧入技術が月面建設を変える


技研製作所が開発する圧入技術は、地球上での建設に革新をもたらしてきたが、月面という未知の環境でも優位性を発揮する可能性が高い。

同社の「サイレントパイラー」や「ジャイロパイラー」は、無重力空間でも施工可能な原理を持ち、多様な地盤条件に対応できる。

さらに、施工データから地盤情報を推定し、自動的に最適化する技術も有している。

月面建設プロセスの革新


技研製作所が提案する月面建設プロセスは、従来の「地盤調査」「設計」「施工」という順序を見直すものだ。

月面のように事前の地盤情報が乏しい環境では、施工データを活用しながら設計を進める方法が効率的だとしている。


この方法により、物資輸送量や工程数が制限される宇宙空間での建設において、資機材の削減や工期の短縮が可能になるという。

2024年度は、これまでの実験結果を踏まえ、具体的な構造物の試設計や施工データの設計への反映方法の検討を進める予定だ。




参考・画像元:株式会社技研製作所プレスリリースより
WRITTEN by

デジコン編集部

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