ニュース
デジコン編集部 2024.10.17

ドローンによる橋梁点検技術が進化。変断面コンクリート箱桁下面の自動撮影を実用化。FLIGHTSと大日本ダイヤコンサルタント

CONTENTS
  1. 国土交通省の性能基準をクリア
  2. コスト削減と安全性向上への貢献
  3. 橋梁インフラ維持管理の新時代へ
株式会社FLIGHTSと大日本ダイヤコンサルタント株式会社は、ドローン橋梁点検ソフトウェア「FLIGHTS CONTROL」の新機能として、変断面コンクリート箱桁下面の自動飛行撮影技術の実用化を発表した。

この新技術は、従来の点検車では近接目視が困難だった箇所に対して、高精度な自動撮影を可能にするものである。

国土交通省の性能基準をクリア


新機能は、国土交通省の「橋梁・トンネル 点検支援技術 性能カタログ」に掲載される画像計測性能を満たしている。

具体的には、最小ひびわれ幅0.05mm、幅計測精度(RMS)0.1mm未満のオルソモザイク画像の作成が可能となった。

これにより、幅広い橋梁構造に対応した高精度な点検が実現した。

コスト削減と安全性向上への貢献


本技術の実用化により、従来必要とされていた大型点検車やロープ高所作業の代替として「FLIGHTS CONTROL」の適用が可能となった。

これは、点検作業のコスト削減だけでなく、作業員の安全性向上にも大きく貢献すると期待されている。


また、GNSSの利用が困難な桁下での確実な精度管理を実現した点も、この技術の革新性を示している。

橋梁インフラ維持管理の新時代へ


本技術の登場は、日本の高度経済成長期に建設された多くの橋梁が更新時期を迎える中、効率的かつ正確なインフラ点検の重要性が高まっていることを背景としている。

ドローン技術と画像解析技術の融合により、橋梁維持管理の新たな可能性が開かれつつある。



参考・画像元:株式会社FLIGHTSプレスリリースより
WRITTEN by

デジコン編集部

建設土木のICT化の情報を日々キャッチして、わかりやすく伝えていきます。

会員登録

会員登録していただくと、最新記事を案内するメールマガジンが購読できるほか、会員限定コンテンツの閲覧が可能です。是非ご登録ください。