日本とトルコ、防災分野で協力関係を強化。日本企業のトルコ進出を支援

国土交通省は、9月30日にトルコ共和国イスタンブールにて「日・トルコ防災セミナー」を開催した。

このセミナーは、日本とトルコの防災協力を強化し、日本企業のトルコ進出を支援する目的で実施された。

セミナーには、日本とトルコの政府機関、大学関係者、企業など約110名が参加し、地震防災や洪水リスク管理をテーマに意見交換を行った。

災害からの復興プロセスを共有

セミナーでは、トルコ・シリア地震と令和6年能登半島地震における復旧・復興プロセスについて、両国の担当者が詳細な報告を行った。

トルコ側からは、被災地での住宅建設計画や商業活動の正常化支援について説明があった。

日本側は、能登半島地震後の道路啓開や人命救助、インフラ復旧の取り組みを紹介した。

洪水リスク管理の知見を交換

洪水リスク管理についても、両国の専門家が知見を共有した。

日本からは既存ダムを活用した洪水リスク軽減策が提案され、トルコ側は国内の洪水事例や情報共有アプリの活用について報告した。

日本企業の防災技術をアピール

セミナーの後半では、8社の日本企業が自社の防災技術を紹介した。

耐震塗料や災害時情報共有システム、インフラモニタリング技術など、最先端の防災ソリューションが提案された。

この取り組みは、日本の防災技術の海外展開を促進する狙いがある。

日本とトルコは、地震や洪水など類似した自然災害リスクを抱えている。

今回のセミナーを通じて、両国の防災協力がさらに深まることが期待される。