国交省、令和6年度「建設業取引適正化推進期間」を実施

国土交通省は、令和6年10月1日から12月28日までの期間を「建設業取引適正化推進期間」として設定し、建設業界における公正な取引慣行の確立に向けた取り組みを強化することを発表した。

この取り組みは、建設業界における元請負人と下請負人の関係改善を目指すもので、平成22年度から毎年実施されている。

今年度の推進期間では、特に令和6年6月に公布された改正建設業法の周知に重点が置かれる。

講習会や実地調査を通じた普及啓発

国土交通省は、建設業者を対象とした講習会やセミナーを開催し、改正法の内容や適正な取引慣行について広く周知を図る方針だ。

また、「建設Gメン」と呼ばれる専門調査員による実地調査も強化される。

調査では、労務費の確保状況や適正な工期設定の実態などが重点的にチェックされる予定だ。

さらに、都道府県労働局や労働基準監督署と連携した合同調査も実施され、時間外労働規制への対応状況なども確認される。

国土交通省は、これらの取り組みを通じて、建設業界全体の取引適正化と労働環境の改善を目指している。