国交省、防災・減災対策に40億円を緊急配分。災害対策と事故防止に重点

国土交通省は、「防災・減災対策等強化事業推進費」の令和6年度第2回配分として、19件の公共事業に総額40億円の予算配分を決定した。

この緊急的な予算配分は、近年増加する自然災害や交通事故への迅速な対応を目的としている。

被災地域と事前防災に重点配分

今回の予算配分の内訳を見ると、被災地域での災害対策と事前防災対策に重点が置かれていることが分かる。

洪水・浸水対策では、河川事業に5件で6.45億円、砂防を含む事前防災対策に7件で25.70億円が配分されている。


また、崖崩れ・法面崩壊等の対策として、道路事業に6件で合計6.05億円が割り当てられた。

これらの対策は、大雨による浸水被害が発生した地域での再度被災防止や、災害発生前の予防的措置を目的としている。

特筆すべきは、海上交通の安全対策にも1.64億円が配分されている点だ。これは、重大な船舶事故の再発防止を目指すものである。

国土交通省の関係者は、「年度途中でも機動的に予算を配分することで、緊急性の高い防災・減災対策に迅速に対応できる」と、この制度の意義を強調している。