日建連、若者の視点で描く「建設業の未来予想図」プロジェクト始動。AIで夢をカタチに

一般社団法人日本建設業連合会（日建連）は、2024年10月1日より、建設業の未来像を若者の視点から描き出す「建設業の未来予想図」プロジェクトを開始した。

このプロジェクトは、10歳から35歳までの若者を対象に、建設業の未来に対する夢や希望をアンケート形式で募集し、それらの回答をAI技術を用いて統合、視覚化するという画期的な試みだ。

若者の夢をAIで具現化

日建連が取り組む「新・長期ビジョン（仮称）」の策定にあたり、次世代を担う若者たちの意見を積極的に取り入れようという狙いがこのプロジェクトの背景にある。

募集された回答は、AIによって分析・統合され、最終的に1枚の絵として表現される予定だ。

日建連の宮本洋一会長（清水建設代表取締役会長）は、「若い世代の柔軟な発想と夢を、建設業の未来像に反映させたい。

AIという最新技術を活用することで、個々の意見を有機的につなぎ合わせ、新たな可能性を見出せると期待している」とコメントしている。

募集期間は2024年10月1日から11月30日までで、特設ページ上のアンケートフォームから応募できる。


選考過程では、回答の斬新さ、創造性、社会への貢献度、先見性などが総合的に評価され、優秀賞および特別賞が選出される。

建設業の未来を共創する

このプロジェクトは、単なるアイデア募集に留まらない。選ばれた回答は、日建連の「新・長期ビジョン（仮称）」に直接反映される可能性があり、建設業界の将来戦略に若者の声を反映させる貴重な機会となる。

建設業界は現在、デジタル化や環境問題への対応、労働力不足など、多くの課題に直面している。若い世代の新鮮な視点と、AIによる創造的な統合プロセスを通じて、これらの課題に対する革新的なソリューションが生まれることが期待されている。

業界関係者からは、「若者の自由な発想と最新技術の融合により、建設業の未来に新たな可能性が開かれるのではないか」との声が上がっている。