日本ライナー、高性能の路面乾燥機「ロードドライヤーMAX」を発売 。作業効率40%向上

積水樹脂グループの日本ライナーは、凍結路面や濡れた路面を素早く乾燥させる新型機器「ロードドライヤーMAX」を発売した。この新製品は、従来モデルから大幅に性能が向上し、建設現場の生産性向上に貢献することが期待されている。

建設業界では、天候の影響による作業の中断や遅延が長年の課題となっていた。特に、雨天時や積雪時、湿潤路面での作業は困難を極め、工期の遅れや労働時間の増加につながっていた。

従来の路面乾燥方法であるガスバーナーの使用は、時間がかかり広範囲の処理に不向きだった。この課題を解決するべく開発された「ロードドライヤー」シリーズの最新モデル「ロードドライヤーMAX」は、乾燥作業速度を従来の40m/分から58m/分へと大幅に向上させた。

この性能向上により、作業時間を約40%短縮することが可能となり、建設現場の生産性向上に大きく寄与すると期待されている。

「ロードドライヤーMAX」の特徴として、火を使わない安全設計が挙げられる。熱風のみで路面を乾燥させるため、路面へのダメージを最小限に抑えることができる。また、コンパクトで操作しやすい設計により、1人での作業が可能となっている。

さらに、IoT技術を活用した遠隔管理機能も搭載。タービンの診断や保守点検時期をネットワークで管理できるため、メンテナンス性も向上している。

用途は多岐にわたり、濡れた路面の乾燥、氷の粉砕、除雪、防水施工の下地処理、ひび割れ補修時の水分や埃除去、集中工事期間中の降雨対策などに活用できる。さらに、サービスエリアやパーキングエリアの施設、トイレ出入り口付近の残雪除去作業にも効果を発揮する。

日本ライナーの石田薫代表は、「ロードドライヤーMAXの開発により、建設現場の天候による制約を大幅に軽減できると確信している。この製品が建設業界の生産性向上と働き方改革の一助となることを期待している」とコメントしている。