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デジコン編集部 2024.8.30

鹿島とNEXCO中日本、新工法で高速道路を通行止めせずに「道路橋床版リニューアル工事」に成功。国内初

鹿島建設とNEXCO中日本が共同開発した超高性能繊維補強セメント系複合材料(UHPFRC)を用いた道路橋床版リニューアル工法が、国内で初めて大規模改良工事に導入された。

この工法は、老朽化した道路橋床版のコンクリート上面を高耐久性を持つUHPFRCに打ち替えることで、床版全体を撤去することなく、その性能を回復させるものだ。


本工法は、特にプレストレストコンクリート箱桁橋(PC箱桁橋)のリニューアルにおいて大きな効果を発揮する。

従来の工法では、劣化した床版を取り替える際に、床版全体の重量増加や路面高の調整が必要であり、追加補強や大規模な工事が必要とされていた。

しかし、今回の新工法では、舗装の厚さを変えることなく高耐久性の床版に仕上げることが可能で、橋梁下部構造への負担も最小限に抑えられる。


長野自動車道の岡谷高架橋においては、UHPFRCを用いた床版の打替えが実施され、高速道路を通行止めにすることなく、わずか8時間で128mの施工が完了した。

施工の手順としては、ウォータージェットで劣化したコンクリートを除去し、UHPFRCを専用の施工機械で打ち込む。最終的にはアスファルトを舗設し、床版のリニューアルが完了する。


今回の施工は、2024年7月に実施された第I期工事に続き、第II期工事が2024年11月に予定されている。今後6年間で、総延長2,066mの床版リニューアルが行われる予定であり、この工法が全国の高速道路リニューアルにおいて、ますます重要な役割を果たすことが期待される。

また、鹿島建設はこの技術をさらに進化させ、他の橋梁工事やコンクリート構造物の補修にも適用を拡大する計画である。


参考・画像元:鹿島建設プレスリリース
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デジコン編集部

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