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デジコン編集部 2024.5.24

世界初!JFEスチールら、レーザー式一酸化炭素検知器を開発

JFEスチールと東京ガスエンジニアリングソリューションズ、ガスターは、世界で初めて※1、遠隔から瞬時に一酸化炭素を検知する高感度※な携帯型レーザー式一酸化炭素検知器を開発した。


製鉄所では、日常的に膨大な配管設備の点検をガスの性質や立地に合わせて実施している。

高い位置や人が容易に立ち入れない場所に設置された一酸化炭素を含むガス配管については、目視による腐食や亀裂の有無の確認に加え、棒の先端に吸引式ガス検知器を取り付けてガス漏れ検査を実施しているが、効率的な点検が難しかった。

本検知器は、東京ガスエンジニアリングソリューションズが既に実用化している赤外吸収現象※3を利用した反射式※4のレーザー式メタン検知器※5の技術を応用。


一酸化炭素の検知に最適な2.3μm帯の波長のレーザーを使用することで、一酸化炭素の高感度な遠隔検知を実現した。本検知器の導入により、保安の向上やコスト・時間削減が見込める。

まずは、JFEの製鉄所へ本検知器を導入し、現場での使用感やニーズを確認するとともに、ドローンや走行ロボットへの搭載の検討を進める。さらに、量産化に向けた開発の検討を進め、2025年の販売開始を目指す。




※1 :2.3μm帯の波長のレーザーを用いて高感度に一酸化炭素をオープンパス方式で検知するのは世界初(TGES調べ)。
※2 :100ppm-mの一酸化炭素を16m離れた位置から瞬時に検知可能。
※3 :ガスが特定の波長の光を選択的に強く吸収する現象。検知するガス種によって吸収する波長が異なることから極めて高い選択性を示す。
※4 :発光部と受光部が向かい合って設置された方式ではなく、発光部と受光部が同じ方向を向いて設置された方式で、発光部から照射されたレーザー光が壁などで乱反射して戻ってくる光を受光部で受ける方式。
※5 :都市ガスの漏えい検知を目的に2001年世界で初めて開発(TGES調べ)。本技術を搭載した検知器は世界30ヵ国に普及。

参考・画像元:JFEスチール株式会社プレスリリース
WRITTEN by

デジコン編集部

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