ニュース
寺門常幸 2024.4.30

鎌倉の斉藤建設、由比ガ浜湾内の海中遺物探査プロジェクトを発足

神奈川県鎌倉市の斎藤建設とOceanic Constellations社は共同で、由比ガ浜湾内の海中遺物探査プロジェクトを発足した。

斉藤建設は明治24年の創始以来、5代にわたり鎌倉の地域社会において貢献し続けてきた建設会社だ。

民間工事から公共工事まで幅広く手掛けており、特に文化財発掘分野においては古都鎌倉の数々の文化遺産を発掘調査してきた実績を有し、文化財に関する高い見識と経験値を有している。

一方、Oceanic Constellationsは2023年11月に設立された、世界初の水上ドローン船ネットワーク「海の衛星群™」の実現を目指す鎌倉発の海洋スタートアップ企業。

この2社が、共に鎌倉の地に本拠を構えつつ、互いの長所を活用する形での共同プロジェクトとして本プロジェクトを企画した背景として、Oceanic Constellations社が開発を進めているドローン船技術・ソナー技術および通信ネットワーク技術により、海底の探査が安価かつ簡易に実施可能となったことが挙げられる。


これにより、斉藤建設はこれまでの文化財発掘の知見を、海中に沈む文化財についても活かせる可能性が出てきた点を重視し、両者の強みを合わせることで、地元鎌倉における新たな文化財の発見という可能性に寄与できるのではないか、との思いに至り、本プロジェクトが成立したという。

これまで海岸から離れた海中における文化財の調査を鎌倉において網羅的に行ったプロジェクトがなく、本プロジェクトが由比ガ浜湾内における遺物探査の先駆けになる。


本プロジェクト概要


  • 時期: 2024年4月下旬~2024年6月頃 ※海開きの準備時期迄
  • 時間帯:午前11時頃~午後3時頃 ※漁業時間帯には実施せず
  • 方法: 全長・全幅2m以内の、船舶に該当しない遠隔操縦水上無人機(ラジコン船に類似)を利用
  • 操縦: 海岸からの遠隔操縦により実施。2~4ノット程度の低速な走行で撮影を実施する
  • 安全: 故障等の事態に備えて、近隣の漁業者と連携し、機体の回収を即時行える監視体制下で実施予定




参考・画像元:斉藤建設プレスリリース



印刷ページを表示
WRITTEN by

建設土木の未来を
ICTで変えるメディア

会員登録

会員登録していただくと、最新記事を案内するメールマガジンが購読できるほか、会員限定コンテンツの閲覧が可能です。是非ご登録ください。