山口県は本州最西端に位置し、三方を海に囲まれた複雑な地形を持つ。
北部は日本海、南部は瀬戸内海、西部では九州との境にある関門海峡が国際海上交通の要衝をなしている。
また、中部には石灰岩台地の秋吉台カルスト地形が広がり、北西部の長門・萩周辺には荒磯と断崖が連なるリアス式海岸が続く。
こうした多様な地形は、道路、トンネル、橋梁、港湾、治山、砂防と、インフラに関する土木工事の需要を絶えず生み出してきた。
さらに、世界遺産の認定を受けた明治日本の産業革命遺産、国宝の瑠璃光寺五重塔、日本最大級の鍾乳洞である秋芳洞など、歴史的建造物や自然景観の保全整備に対するニーズも高い。
産業面では、宇部・周南の石油・化学コンビナートや、大手工場が集積し、プラント建設や工場建築に精通した建設会社が育ってきた背景がある。
建設DXに関しては、山口県土木建築部が技術管理課に「建設DX推進班」を2022年に新設し、翌年には「山口県建設DX推進計画」をに策定している。
令和7年度には、「小さな現場でこそ光る建設維新ICT3.0」としてインフラDX大賞優秀賞を受賞した。
また、一般社団法人山口県建設業協会が運営する会員向けポータルサイト「山建ネット」(yamaken.or.jp)では、技術講習・経営情報・行事予定・各支部情報が集約されており、県内建設業者が業界情報を効率的に共有するためのハブとなっている。
本記事では、そんな山口県の総合土木・建設業界の最前線にいる15社を紹介する。各社の歴史、特徴的な技術、代表的なプロジェクト、そして最新の取り組みなどを詳しく見ていこう。
※記事で紹介する15社は、順位付けを行ったものではなく、広島県内で活躍する代表的な建設会社を順不同で取り上げたものである。
藤本工業株式会社は、1925年に山口県防府市で創設された100年の歴史を持つ総合建設会社だ。山口県内の公共・民間工事を長年にわたり支えてきた。
道路改良・舗装・橋梁・トンネル・学校施設・管路工事・リフォームなど土木から建築まで幅広く手がける。

コンクリートやアスファルト舗装などに使用できる路面切削機3台などの重機を自社保有しており、道路・河川の維持管理まで一貫して担っており、地域に根ざした確かな技術が信頼の源となっている。
さらに、管路維持管理業務として、下水道管路の清掃、洗浄、調査、補修も請け負っている。
勝井建設株式会社は、「神様に代わって地球に彫刻する会社」というユニークなモットーを掲げ、すべての仕事をこの世に一つしかない「作品」と捉える独自の哲学が特徴的だ。
山口県岩国市を本拠地とする地域密着型の総合建設会社だ。1982年から深礎工事に進出し、今では全国展開を図るまでに発展した。

土木、建築をはじめ、造園、電気、水道施設など23業種の建設業許可を保有し、岩国飛行場関連工事や国道188号新寿橋床版設置工事など大型案件の実績を持つ。
同じく岩国し市内には勝井建設センター株式会社があるほか、三井化学岩国工場、ダイセル工場、日本製紙工場などにそれぞれ事務所を構えている。
1935年に創業後、石炭採掘から脱却して建設、機械、鉄構の各事業を起業した新光産業株式会社は、山口県宇部市を拠点とする企業だ。
建設事業部では、スケルトン工法を活かした橋やトンネルの工事、舗装工事、下水道工事
一般土木、公共・民間を問わない建築工事などを手がけている。

鉄構事業部では石油・化学プラント向けの圧力容器・タンク・配管などを設計・製造しており、モノづくりと建設を一体で担う体制が最大の強みだ。
ほかに化工機部門、食品・製品部門からなる機械事業部、フランジ・クランプ、ミレニアム・ベース、ロトフロンなどを手がける加工技術事業部がある。
また、担い手不足解消に注力しており、ICT施工の普及を積極的に進めるなど、生産性向上にも取り組んでいる企業だ。
山口県下関市細江本社を置く関門港湾建設株式会社は、海洋土木の専門会社だ。1日に数百隻の船が往来し、急潮流、岩盤・硬土盤の過酷な条件が重なる関門海峡での浚渫工事で培った技術を原点としている。
耐急潮流スパッド、大型重量グラブ、重錘を併用した砕岩掘削の開発などグラブ船の大型化・近代化に取り組んできたほか、サイドスラスタ、GPS、音響測深ソナー、大水深での高精度な水平掘削なども、業界に先駆けて開発している。

浚渫船、揚土船、コンクリーミキサー船といった大型特殊作業船を自社保有しており、技術開発センターも構えるテクノベースでは作業船のメンテナンスやケーソンなど構造物の製作を行なっている。
関西国際空港、中部国際空港、瀬戸大橋、明石海峡大橋など国内大型海洋プロジェクトに参画してきた実績を持ち、シンガポールでの浚渫、埋め立て工事などにも携わってきた。
2024年には業界トップクラスの掘削能力を持つDE式グラブ浚渫船「第三関雄」が完成し、災害時の電力供給・海水淡水化機能も備えるなど技術の最前線を走っている。
山口県周南市を拠点とする洋林建設株式会社は、1951年に東ソー株式会社の子会社として創立された和泉組を前身とし、1973年に株式会社大林組の資本参加を得て成長してきた歴史を持つ。
大林組グループの一員として首都圏を含む全国大型案件にも参画でき、地域ゼネコンと大手ゼネコンの双方の強みを兼ね備えているのが特徴だ。

プランニングからメンテナンスまで一貫したシステムを構築しており、大手との協働で培われた品質管理・施工管理体制の高さが評価されている。
建築事業、土木事業、リニューアル事業を柱として、周南市役所や周南市立徳山駅前図書館、湯免ダムといった地元に根付いた実績も豊富だ。
山口県柳井市をに本社を置く井森工業株式会社は、1927年に創業し、まもなく100周年を迎える老舗の総合建設業者だ。
1971年に現社名へ変更し、現在は102名の技術者を擁する。土木工事、建築工事、地盤改良工事を三本柱とし、周防大島、岩国、沖縄と国内各地に営業拠点を持ち広域展開している。

とりわけ地盤改良工事のエキスパートとして、1982年に自社製造のサンドコンパクション船で海上地盤改良事業に進出している。
日本でも数少ない特殊な作業船であるサンドコンパクション船では、海上から軟弱地盤に対し砂杭を形成する工法が可能になり、羽田空港拡張の大型プロジェクト工事を施工するなど実力を発揮している。
宇部工業株式会社は山口県宇部市を拠点として事業展開する企業だ。東京支店、九州営業所を構えていることに加え、山陽食品工業株式会社、有限会社カワサキエンジニアリングをはじめとする子会社4社、宇部工業グループ事業協同組合からなるホールディングスを組成している。

石油・化学プラント建設、航空・空港燃料給油施設、橋梁・水門・除塵機の事業を手がける鉄工部門、護岸を中心とした港湾土木・一般土木を行なう建設部門、水門や除塵機、橋梁などの企画設計から施工・修繕まで行なう鉄建部、さらに設計・施工・監理を請け負う建築部がある。
また、建設業としては前例の少ない次世代育成支援対策の基準適合一般事業主に認定されており、人材への投資と働き方改革にも積極的な経営姿勢が際立つ。
1927年に創業、1953年に設立を迎えたシマダ株式会社は、山口市大に本社を置く総合建設会社だ。
道路、トンネル、橋、ダム、土地造成といった土木工事から、アパート、ビル、マンション、店舗、クリニック、学校などの建築工事、コンクリート二次製品製造から生コン製造まで、一貫した生産体制を持つのが特徴だ。

特に、介護福祉施設の建築を得意分野としており、県内の東は岩国市から西は下関市まで30棟近くの介護施設を施工した実績がある。
土地判定から事業計画・融資相談・設計まで一体でサポートする「トータルプロデュース型」の姿勢が強みとなっている。
山口県下関市に本社を置く住吉工業株式会社は、土木・建築を軸に、砕石販売、運輸、リサイクル、エネルギー、不動産まで、まちづくりに関するあらゆるものを手がける企業だ。
清水建設、大成建設、前田建設工業、鴻池組など全国大手ゼネコンとの協力関係を持ち、大型案件のJV参画実績も豊富だ。
(画像元:住吉工業WEBサイトより引用)
近年では、海上コンテナを改装した完全人工光型植物工場を開設し、水耕栽培によるアグリビジネス事業も開始するなど、食と住の両面から地域貢献を模索している。
下関商工会議所副会頭、山口経済同友会副代表幹事、建設業労働災害防止協会山口県支部長など業界での存在感も大きく、DXや働き方改革、女性活躍推進でも県内建設業をリードしている企業だ。
自社を「メーカー型総合建設業」と位置付ける株式会社コプロスは、山口県最大の都市である下関市の発展に貢献してきた。土木事業、建築事業、ケコム事業部、バイオマス事業を手がける。
独自開発のケーシングを活用した立杭構築工法「ケコム工法」で全国展開しており、日本推進技術協会黒瀬賞、建設機械化協会奨励賞、国際非開削技術協会NO-DIG賞など、多くの受賞歴が技術力を証明している。

ICT、DXを積極的に展開しており、ITによる業務の自動化を進めている。ドローン撮影によって、3次元データを作成し、データを重機に取り込むことにより、自動運転を行なうほか、建設用の3Dプリンターの活用、最新の重機導入などを通して、生産性の向上に取り組んでいる。
山口県防府市に本社を置く成長建設株式会社は、「文化を築く」をスローガンとして、山口県内を中心とした公共・民間の土木、建設工事を手がける総合建設業者だ。
オールマイティに対応できる確かな施工管理技術と施工技術を積み重ねてきた経験が強みで、安全面においても無災害継続に努める堅実な現場運営が信頼につながっている。

ICTの活用による新工法や新技術の導入への取り組みを加速させながら、マルチタスクに対応できる技術者集団として、道路改良、河川工事などのインフラ整備から建築工事まで幅広く携わり、地域の社会基盤の維持・整備を支え続けている。
山口県防府市に本社を構える山陽建設工業株式会社は、創業以来、防府地域の発展に貢献を続けてきた総合建設会社だ。土木・建築の2本柱で、防府市内を中心とした大規模公共工事、民間施設の新築・改修工事を手がけている。
山口県・防府市・防衛省など官公庁からのトンネル、橋梁下部工、道路。上下水道といった工事受注を主体としつつ、マツダ株式会社の工場、介護施設、教育施設、商業施設など地元民間企業との元請実績も豊富だ。

大手ゼネコンにも負けない測量技術と施工能力を誇っているほか、下水道工事における推進工事にも精通したエキスパートとして発注者からの信頼を得ている。
地域の土木建設業界を支える担い手の育成として、新卒、中途採用にも力を入れており、まちを創るプロデューサーとして募集を出すなど、業界の活性化においても存在感を放つ企業だ。
澤田建設株式会社は山口県防府市に本社を置く総合建設会社だ。
土木事業、建築事業を柱として不動産開発まで幅広い事業を展開しており、国土交通省、西日本高速道路株式会社などから、防府市や萩市といった地元自治体まで、幅広い発注者に対応できる施工力を持つ。
(画像元:澤田建設WEBサイトより引用)
2009年に防府市が被災した豪雨災害をきっかけに、土砂を食い止める山々を育てようと、間伐材を使用した木造のCLT工法の採用をはじめている。
本社社屋にも取り入れているほか、学生を大正とした「SAWATAウッドデザイン賞」を開催し、商店街ににぎわいをつくるアイデアを募集するという試みも行なっている。
また、Jリーグ・レノファ山口FCのオフィシャルパートナーとして地域スポーツへの支援も積極的に行っていることも特徴的だ。
協和建設工業株式会社は、山口県萩市を拠点として、地域のインフラ整備と歴史的建造物の保全を両立させる独自のポジションを持つ総合建設会社だ。
萩城下町など江戸期の石垣や文化財建造物が多く残る萩市内で、受け継いできた匠の技と独自の新技術を融合させ、重要文化財の保全活動を手がけている。
象徴的な実績のひとつとして、国宝瑠璃光寺五重塔の令和の大改修がある。

インフラ整備、石垣・造園施工などの土木工事から、商業施設や住宅の新築、リフォーム、重要文化財の保全活動を行なう建築事業、さらには農地の汎用化を図るための浅層引込暗渠工法の一種で独自技術であるシートパイプ工法を活用した環境事業も展開している。
山口県岩国市に本社を置く株式会社森野組は、広島カープ二軍球場や潮風公園を擁する由宇町に根を張る総合建設会社だ。
土木工事、建築工事、鉄道工事、港湾・空港工事と、陸海の多岐にわたる工種を手がけている。
国土交通省、防衛省、山口県、岩国市の公共事業に加え、JR西日本などの鉄道関連工事にも携わり、多数の優良施工表彰を受けてきた実績を持つ。

高い技術力の裏付けとして、山口県知事からの優良工事認定、山口県土木施工管理技士会からの職員表彰など、数々の受賞歴がある。
また、技術の継承と労働意欲の向上を目的とした取り組みを積極的に行なっており、資格取得のサポートや、業務に必要な機器類のリースへの切り替え、さらには本人や家族が病気になった場合のフォロー役として「両立支援コーディネーター」を配置するといった環境も整えられている。
北部は日本海、南部は瀬戸内海、西部では九州との境にある関門海峡が国際海上交通の要衝をなしている。
また、中部には石灰岩台地の秋吉台カルスト地形が広がり、北西部の長門・萩周辺には荒磯と断崖が連なるリアス式海岸が続く。
こうした多様な地形は、道路、トンネル、橋梁、港湾、治山、砂防と、インフラに関する土木工事の需要を絶えず生み出してきた。
さらに、世界遺産の認定を受けた明治日本の産業革命遺産、国宝の瑠璃光寺五重塔、日本最大級の鍾乳洞である秋芳洞など、歴史的建造物や自然景観の保全整備に対するニーズも高い。
産業面では、宇部・周南の石油・化学コンビナートや、大手工場が集積し、プラント建設や工場建築に精通した建設会社が育ってきた背景がある。
建設DXに関しては、山口県土木建築部が技術管理課に「建設DX推進班」を2022年に新設し、翌年には「山口県建設DX推進計画」をに策定している。
令和7年度には、「小さな現場でこそ光る建設維新ICT3.0」としてインフラDX大賞優秀賞を受賞した。
また、一般社団法人山口県建設業協会が運営する会員向けポータルサイト「山建ネット」(yamaken.or.jp)では、技術講習・経営情報・行事予定・各支部情報が集約されており、県内建設業者が業界情報を効率的に共有するためのハブとなっている。
本記事では、そんな山口県の総合土木・建設業界の最前線にいる15社を紹介する。各社の歴史、特徴的な技術、代表的なプロジェクト、そして最新の取り組みなどを詳しく見ていこう。
※記事で紹介する15社は、順位付けを行ったものではなく、広島県内で活躍する代表的な建設会社を順不同で取り上げたものである。
1. 藤本工業
藤本工業株式会社は、1925年に山口県防府市で創設された100年の歴史を持つ総合建設会社だ。山口県内の公共・民間工事を長年にわたり支えてきた。
道路改良・舗装・橋梁・トンネル・学校施設・管路工事・リフォームなど土木から建築まで幅広く手がける。

(画像元:藤本工業WEBサイトより引用)
コンクリートやアスファルト舗装などに使用できる路面切削機3台などの重機を自社保有しており、道路・河川の維持管理まで一貫して担っており、地域に根ざした確かな技術が信頼の源となっている。
さらに、管路維持管理業務として、下水道管路の清掃、洗浄、調査、補修も請け負っている。
2. 勝井建設
勝井建設株式会社は、「神様に代わって地球に彫刻する会社」というユニークなモットーを掲げ、すべての仕事をこの世に一つしかない「作品」と捉える独自の哲学が特徴的だ。
山口県岩国市を本拠地とする地域密着型の総合建設会社だ。1982年から深礎工事に進出し、今では全国展開を図るまでに発展した。

(画像元:勝井建設WEBサイトより引用)
土木、建築をはじめ、造園、電気、水道施設など23業種の建設業許可を保有し、岩国飛行場関連工事や国道188号新寿橋床版設置工事など大型案件の実績を持つ。
同じく岩国し市内には勝井建設センター株式会社があるほか、三井化学岩国工場、ダイセル工場、日本製紙工場などにそれぞれ事務所を構えている。
3. 新光産業
1935年に創業後、石炭採掘から脱却して建設、機械、鉄構の各事業を起業した新光産業株式会社は、山口県宇部市を拠点とする企業だ。
建設事業部では、スケルトン工法を活かした橋やトンネルの工事、舗装工事、下水道工事
一般土木、公共・民間を問わない建築工事などを手がけている。

(画像元:新光産業WEBサイトより引用)
鉄構事業部では石油・化学プラント向けの圧力容器・タンク・配管などを設計・製造しており、モノづくりと建設を一体で担う体制が最大の強みだ。
ほかに化工機部門、食品・製品部門からなる機械事業部、フランジ・クランプ、ミレニアム・ベース、ロトフロンなどを手がける加工技術事業部がある。
また、担い手不足解消に注力しており、ICT施工の普及を積極的に進めるなど、生産性向上にも取り組んでいる企業だ。
4. 関門港湾建設
山口県下関市細江本社を置く関門港湾建設株式会社は、海洋土木の専門会社だ。1日に数百隻の船が往来し、急潮流、岩盤・硬土盤の過酷な条件が重なる関門海峡での浚渫工事で培った技術を原点としている。
耐急潮流スパッド、大型重量グラブ、重錘を併用した砕岩掘削の開発などグラブ船の大型化・近代化に取り組んできたほか、サイドスラスタ、GPS、音響測深ソナー、大水深での高精度な水平掘削なども、業界に先駆けて開発している。

(画像元:関門港湾建設WEBサイトより引用)
浚渫船、揚土船、コンクリーミキサー船といった大型特殊作業船を自社保有しており、技術開発センターも構えるテクノベースでは作業船のメンテナンスやケーソンなど構造物の製作を行なっている。
関西国際空港、中部国際空港、瀬戸大橋、明石海峡大橋など国内大型海洋プロジェクトに参画してきた実績を持ち、シンガポールでの浚渫、埋め立て工事などにも携わってきた。
2024年には業界トップクラスの掘削能力を持つDE式グラブ浚渫船「第三関雄」が完成し、災害時の電力供給・海水淡水化機能も備えるなど技術の最前線を走っている。
5. 洋林建設
山口県周南市を拠点とする洋林建設株式会社は、1951年に東ソー株式会社の子会社として創立された和泉組を前身とし、1973年に株式会社大林組の資本参加を得て成長してきた歴史を持つ。
大林組グループの一員として首都圏を含む全国大型案件にも参画でき、地域ゼネコンと大手ゼネコンの双方の強みを兼ね備えているのが特徴だ。

(画像元:洋林建設WEBサイトより引用)
プランニングからメンテナンスまで一貫したシステムを構築しており、大手との協働で培われた品質管理・施工管理体制の高さが評価されている。
建築事業、土木事業、リニューアル事業を柱として、周南市役所や周南市立徳山駅前図書館、湯免ダムといった地元に根付いた実績も豊富だ。
6. 井森工業
山口県柳井市をに本社を置く井森工業株式会社は、1927年に創業し、まもなく100周年を迎える老舗の総合建設業者だ。
1971年に現社名へ変更し、現在は102名の技術者を擁する。土木工事、建築工事、地盤改良工事を三本柱とし、周防大島、岩国、沖縄と国内各地に営業拠点を持ち広域展開している。

(画像元:井森工業WEBサイトより引用)
とりわけ地盤改良工事のエキスパートとして、1982年に自社製造のサンドコンパクション船で海上地盤改良事業に進出している。
日本でも数少ない特殊な作業船であるサンドコンパクション船では、海上から軟弱地盤に対し砂杭を形成する工法が可能になり、羽田空港拡張の大型プロジェクト工事を施工するなど実力を発揮している。
7. 宇部工業
宇部工業株式会社は山口県宇部市を拠点として事業展開する企業だ。東京支店、九州営業所を構えていることに加え、山陽食品工業株式会社、有限会社カワサキエンジニアリングをはじめとする子会社4社、宇部工業グループ事業協同組合からなるホールディングスを組成している。

(画像元:宇部工業WEBサイトより引用)
石油・化学プラント建設、航空・空港燃料給油施設、橋梁・水門・除塵機の事業を手がける鉄工部門、護岸を中心とした港湾土木・一般土木を行なう建設部門、水門や除塵機、橋梁などの企画設計から施工・修繕まで行なう鉄建部、さらに設計・施工・監理を請け負う建築部がある。
また、建設業としては前例の少ない次世代育成支援対策の基準適合一般事業主に認定されており、人材への投資と働き方改革にも積極的な経営姿勢が際立つ。
8. シマダ
1927年に創業、1953年に設立を迎えたシマダ株式会社は、山口市大に本社を置く総合建設会社だ。
道路、トンネル、橋、ダム、土地造成といった土木工事から、アパート、ビル、マンション、店舗、クリニック、学校などの建築工事、コンクリート二次製品製造から生コン製造まで、一貫した生産体制を持つのが特徴だ。

(画像元:シマダWEBサイトより引用)
特に、介護福祉施設の建築を得意分野としており、県内の東は岩国市から西は下関市まで30棟近くの介護施設を施工した実績がある。
土地判定から事業計画・融資相談・設計まで一体でサポートする「トータルプロデュース型」の姿勢が強みとなっている。
9. 住吉工業
山口県下関市に本社を置く住吉工業株式会社は、土木・建築を軸に、砕石販売、運輸、リサイクル、エネルギー、不動産まで、まちづくりに関するあらゆるものを手がける企業だ。
清水建設、大成建設、前田建設工業、鴻池組など全国大手ゼネコンとの協力関係を持ち、大型案件のJV参画実績も豊富だ。
(画像元:住吉工業WEBサイトより引用)近年では、海上コンテナを改装した完全人工光型植物工場を開設し、水耕栽培によるアグリビジネス事業も開始するなど、食と住の両面から地域貢献を模索している。
下関商工会議所副会頭、山口経済同友会副代表幹事、建設業労働災害防止協会山口県支部長など業界での存在感も大きく、DXや働き方改革、女性活躍推進でも県内建設業をリードしている企業だ。
10. コプロス
自社を「メーカー型総合建設業」と位置付ける株式会社コプロスは、山口県最大の都市である下関市の発展に貢献してきた。土木事業、建築事業、ケコム事業部、バイオマス事業を手がける。
独自開発のケーシングを活用した立杭構築工法「ケコム工法」で全国展開しており、日本推進技術協会黒瀬賞、建設機械化協会奨励賞、国際非開削技術協会NO-DIG賞など、多くの受賞歴が技術力を証明している。

(画像元:コプロスWEBサイトより引用)
ICT、DXを積極的に展開しており、ITによる業務の自動化を進めている。ドローン撮影によって、3次元データを作成し、データを重機に取り込むことにより、自動運転を行なうほか、建設用の3Dプリンターの活用、最新の重機導入などを通して、生産性の向上に取り組んでいる。
11. 成長建設
山口県防府市に本社を置く成長建設株式会社は、「文化を築く」をスローガンとして、山口県内を中心とした公共・民間の土木、建設工事を手がける総合建設業者だ。
オールマイティに対応できる確かな施工管理技術と施工技術を積み重ねてきた経験が強みで、安全面においても無災害継続に努める堅実な現場運営が信頼につながっている。

(画像元:成長建設WEBサイトより引用)
ICTの活用による新工法や新技術の導入への取り組みを加速させながら、マルチタスクに対応できる技術者集団として、道路改良、河川工事などのインフラ整備から建築工事まで幅広く携わり、地域の社会基盤の維持・整備を支え続けている。
12. 山陽建設工業
山口県防府市に本社を構える山陽建設工業株式会社は、創業以来、防府地域の発展に貢献を続けてきた総合建設会社だ。土木・建築の2本柱で、防府市内を中心とした大規模公共工事、民間施設の新築・改修工事を手がけている。
山口県・防府市・防衛省など官公庁からのトンネル、橋梁下部工、道路。上下水道といった工事受注を主体としつつ、マツダ株式会社の工場、介護施設、教育施設、商業施設など地元民間企業との元請実績も豊富だ。

(画像元:山陽建設工業WEBサイトより引用)
大手ゼネコンにも負けない測量技術と施工能力を誇っているほか、下水道工事における推進工事にも精通したエキスパートとして発注者からの信頼を得ている。
地域の土木建設業界を支える担い手の育成として、新卒、中途採用にも力を入れており、まちを創るプロデューサーとして募集を出すなど、業界の活性化においても存在感を放つ企業だ。
13. 澤田建設
澤田建設株式会社は山口県防府市に本社を置く総合建設会社だ。
土木事業、建築事業を柱として不動産開発まで幅広い事業を展開しており、国土交通省、西日本高速道路株式会社などから、防府市や萩市といった地元自治体まで、幅広い発注者に対応できる施工力を持つ。
(画像元:澤田建設WEBサイトより引用)2009年に防府市が被災した豪雨災害をきっかけに、土砂を食い止める山々を育てようと、間伐材を使用した木造のCLT工法の採用をはじめている。
本社社屋にも取り入れているほか、学生を大正とした「SAWATAウッドデザイン賞」を開催し、商店街ににぎわいをつくるアイデアを募集するという試みも行なっている。
また、Jリーグ・レノファ山口FCのオフィシャルパートナーとして地域スポーツへの支援も積極的に行っていることも特徴的だ。
14. 協和建設工業
協和建設工業株式会社は、山口県萩市を拠点として、地域のインフラ整備と歴史的建造物の保全を両立させる独自のポジションを持つ総合建設会社だ。
萩城下町など江戸期の石垣や文化財建造物が多く残る萩市内で、受け継いできた匠の技と独自の新技術を融合させ、重要文化財の保全活動を手がけている。
象徴的な実績のひとつとして、国宝瑠璃光寺五重塔の令和の大改修がある。

(画像元:協和建設工業WEBサイトより引用)
インフラ整備、石垣・造園施工などの土木工事から、商業施設や住宅の新築、リフォーム、重要文化財の保全活動を行なう建築事業、さらには農地の汎用化を図るための浅層引込暗渠工法の一種で独自技術であるシートパイプ工法を活用した環境事業も展開している。
15. 森野組
山口県岩国市に本社を置く株式会社森野組は、広島カープ二軍球場や潮風公園を擁する由宇町に根を張る総合建設会社だ。
土木工事、建築工事、鉄道工事、港湾・空港工事と、陸海の多岐にわたる工種を手がけている。
国土交通省、防衛省、山口県、岩国市の公共事業に加え、JR西日本などの鉄道関連工事にも携わり、多数の優良施工表彰を受けてきた実績を持つ。

(画像元:森野組WEBサイトより引用)
高い技術力の裏付けとして、山口県知事からの優良工事認定、山口県土木施工管理技士会からの職員表彰など、数々の受賞歴がある。
また、技術の継承と労働意欲の向上を目的とした取り組みを積極的に行なっており、資格取得のサポートや、業務に必要な機器類のリースへの切り替え、さらには本人や家族が病気になった場合のフォロー役として「両立支援コーディネーター」を配置するといった環境も整えられている。
WRITTEN by
國廣 愛佳
創業支援や地域活性を行う都内のまちづくり会社に勤務後、2019年よりフリーランス。紙面やwebサイトの編集、インタビューやコピーライティングなどの執筆を中心に、ジャンルを問わず活動。四国にある築100年の実家をどう生かすかが長年の悩み。