日本のほぼ中央に位置する三重県の地形は、伊勢湾と熊野灘に面し、多くの湾を有するリアス海岸が特徴のひとつ。
太平洋には、2016年に伊勢志摩サミットが開催された賢島など、大小様々の島が点在する。
鈴鹿山脈や紀伊山地が連なる内陸には、和歌山県と奈良県にまたがる世界遺産、熊野古道を有する。
伊勢志摩や伊勢神宮など観光地、四日市市をはじめとする中京工業地帯など、エリアごとに異なる顔を持つ県だ。
また、三重県では2026年度に南海トラフ地震対策として過去最大額となる予算案を提出するなど、防災面での取り組み比重もとりわけ大きい地域となっている。
一方、高速道路網の整備やリニア中央新幹線を見据えた広域交通基盤の強化も進んでおり、三重県の建設企業は、地域の暮らしと産業を支える“縁の下”として進化を続けている。
本記事では、そんな三重県の総合土木・建設業界の最前線にいる15社を紹介する。各社の歴史、特徴的な技術、代表的なプロジェクト、そして最新の取り組みなどを詳しく見ていこう。
1923年に創業し、100年以上の歴史を持つ生川建設は、三重県を代表する総合建設会社のひとつだ。
四日市市を拠点として1961年には大阪と名古屋、平成に入ってからは東京、神戸、福岡に支店や営業所を設けている。
大手流通・物流企業の建築工事を得意としており、そのほかにも商業施設、物流拠点、工場など実績は幅広い。
(画像元:生川建設WEBサイトより引用)
公共工事から民間工事まで数々の施工を手がけており、実績として、三重県内外の商業施設、四日市市中消防署中央分署、南草津子育て支援センターなどがある。
Youtubeチャンネルとして「なるかわ!ザ・ワールド」を設けており、工事現場の写真への突撃インタビューで施工管理の業務内容を紹介したり、一級建築施工管理技士をはじめとする資格への向き合い方を語るなど、土木・建設業界の魅力を発信する取り組みにも積極的な企業だ。
三重県四日市市に本社を置く大宗建設は、1946年の創業以来、建築に特化して事業を営んできた総合建設業だ。
注文住宅、病院、公共施設、マンション、テナントビルなどを手がける。
公共施設の施工実績としては、三重県のいなべ市立ほくせい保育園の新築工事、四日市市の市立富田中学校改築工事などの学校建築が数多い。

公式サイトでは職員が語る現場レポートを掲載しており、例えば市立四日市病院の増築工事では、実際の図面や写真とともに病院建築ならではの苦労や優良建設工事の表彰について紹介している。
三重県内トップクラスの総合建設会社のひとつである北村組。
同社は、1947年に創業し、三重県松阪市を基盤として、愛知、大阪、滋賀、奈良、岐阜、和歌山、京都などに地域密着のネットワークを広げながら、建築土木プランニングからメンテナンスまで手がける総合コンサルタントへと発展を遂げている企業だ。
庁舎、学校、事務所、工場、店舗、マンション、個人住宅などの建築工事、造成、道路、港湾、治山、砂防、舗装などの土木工事を手がける。

BIMを活用した最先端の技術とソリューションを提供しており、時間ごとの日照解析や柱や梁といった構造関連の取り合い検証を建設計画に反映するなど、効率性と精度の向上を図っている。
三重県松阪市で2025年に竣工したクラギ文化ホール大規模改修工事では、複雑なホールの形状を正確に把握した上で、音響性能を維持しながら天井の脱落を防ぐという難易度の高い工事に対応するためBIMモデルをはじめとする最新技術を活用している。
1943年創業の中村組は、土木・建築・一般住宅を3本柱とする三重県四日市市の地場ゼネコンだ。
2025年には施工を手がけた四日市中央緑地スポーツ施設が公共建築賞の優秀賞を受けたほか、国土交通省や四日市市からの優良工事表彰に加え、高齢・障害・求職者雇用に関する感謝状など、多方面で高い評価を受けている。
(画像元:中村組WEBサイトより引用)
施工実績として、住宅事業部が手がける住宅や介護施設、店舗などのほか、鈴鹿亀山市区防災対策工事、四日市市南消防署、名古屋国税総合庁舎外壁改修工事などがある。
長年の実績で培った技術力と品質管理体制を強みに、三重のまちづくりを支える存在となっている。
1944年創業の日本土建は、三重県に根差した事業を展開する総合建設会社。
事業割合は7割が建築、3割が土木となっており、大型公共工事から民間建築まで幅広く対応できる技術力と組織体制を備え、都市基盤整備や産業施設建設など多様な分野で実績を重ねてきた。

展開しているのは、建築、土木、住宅、リニューアル、不動産の5事業だ。
建築事業ではエンジニアリング・コンストラクター(E.C)を導入し、スムーズな建築管理のライフサイクルを実現できるよう効果的な総合建築システムを推進している。
ドローン、VR、GPSなどの建設ICTの導入を積極的に行なっている土木事業では、特にコンクリート構造物の補修・補強や管更生で高い評価を受けている。
これまでの実績として、みえの木建築コンクールで最優秀賞を受賞した三重県特別支援学校寄宿舎、三重県津市のスポーツセンターサオリーナ、同じく津市の杜の街造成工事、熊野市の新土場トンネルなどがある。
三重県内で初めてアスファルト舗装工事を手がけた歴史を持つ朝日土木は、1952年に創業した三重県四日市市を拠点とする地域密着型の総合建設会社だ。
地域のインフラを守りながら、社会活動の維持発展に貢献することをミッションとして建設業を営んでいる。

県内の幹線道路や高速道路などの道路改良工事、河川の護岸整備、橋梁下部工事、地盤改良工事、下水管渠工事を手がける。
舗装事業では、道路舗装工事、維持修繕工事、カラー舗装工事を行なう。
建築事業としては、浄化センターの水処理施設や道の駅などの公共施設工事、駅前広場整備などの外構工事、公園施設修繕工事がある。
近年の実績は揖斐川高潮堤防嵩上工事、四日市中央線道路整備工事などが代表的だ。
さらに、産業廃棄物の受け入れや再生路盤材の製造販売といったリサイクル事業、カキ殻舗装である「シェルペーブ」やラピリアスファルト舗装などの独自の技術開発にも取り組んでいる。
社内にDX推進室を立ち上げ、ICT建機による施工、UAV測量・SfM解析、3次元設計データ・BIM/CIM、デジタルデータを活用した鉄筋出来形計測などを進めており、令和7年度には中部DX大賞での表彰を受けている。
三重県松坂市の丸亀産業は、1938年に創業し、1955年に株式会社として設立された企業。
企画提案型マンション事業、建築工事、土木工事を主力とした総合建設業者として、三重県全域を事業フィールドとしてカバーしながら、名古屋圏、岐阜にもサービスを広げているところだ。

土木事業では、津波、高潮、波浪の被害から海岸を保護する海岸工事をはじめとした海岸・河川工事、道路工事、造成工事を手がけており、近年では、二級河川百々川河川改修工事、42号松阪多気BP朝田高架橋下部工事などの実績がある。
建築事業では、大台警察署庁舎棟、三重県多気市のVISON食の広場などの新築建築、改修工事などを手がけている。
資源循環型土舗装材であるガンコマサを使用した国宝・史跡の参道、公園整備も行なっていることも特徴だ。
2007年には、旧本社地に広場や店舗からなる「松坂まなび野の森」を整備しているほか、全国での災害時に復旧工事へ向かったり、自然環境の保護、スポーツの支援、青少年の教育・育成、障がい者の自立を支援するなど、工事以外でも地域への貢献度の非常に高い企業だ。
1947年に創業した三重県四日市市の新陽工業は、県内の公共工事を数多く請け負う企業だ。
パイプライン工事を得意としており、上下水道工事、ガス配管工事、給排水設備工事、空調設備工事からなるパイプエンジニアリングと、一般土木工事、推進工事、解体工事、舗装工事の土木工事を手がけている。

2024〜2025年に施工した四日市市の子酉八王子線日永跨線橋(補助)橋梁整備工事では、桁下高が3mほどと低く、制約のある現場環境においても南海トラフ地震に備えた補強工事を完了させるなど、高い技術力で実績を重ねている。
土木・建設業界への新たな人材の確保と育成に力を注いでおり、特に、女性が働きやすい環境づくりを目指してプロジェクトチームを立ち上げている。
快適なトイレや女性用ヘルメットなどの整備や、公式サイトでは女性技術者(施工管理者)の仕事の体験レポートや育児・介護にまつわるQ&Aを掲載している。
三重県名張市を拠点とするマルト建設は、県内に大きな被害をもたらした伊勢湾台風後の1961年に、砂利採取業を軸としたマルト建材店からはじまり、その後マルト造園土木、そして1978年にマルト建設へと発展を遂げてきた。

道路や河川整備など、ライフラインであり災害の原因ともなりうる現場で地域の発展と防災のために土木事業を手がけている。
建築事業では、交通施設、住宅、商業施設、公共施設などの新築・維持修繕を行なう。
これまでの実績として、国土交通省工事では名張川地区砂防施設補修工事と名張川特殊堤工事、三重県からの発注を受けた工事では一級河川小波田川の災害復旧工事や新夏見橋の橋梁耐震対策工事、さらに地元である名張市からの発注工事や、近畿日本鉄道をはじめとする民間工事も数多く行なっている。
また、災害時の事業継続力を認定する三重県建設BCP登録制度の登録を受けており、三重県、近畿地方整備局から災害時の事業継続計画についても高い評価を受けている企業だ。
1930年に創業した村瀬建設は、伊勢志摩や鳥羽などの南勢地域に根付いた建設会社だ。
創業期には、寺社仏閣をはじめとする木造建築の設計・施工に携わり、現在では、技術を培ってきた本格的木造建築に加え、公共施設、道路や公園などの土木工事、ホテル・店舗などの大型施設建築、一般住宅の新築・増改築まで幅広く手がけている。
大手ゼネコンが地元で建設工事・改築・増築を行なう際の協力会社“サブコン”としても活躍する企業だ。

代表的な施工事例としては、鳥羽市民体育館大規模改修及び増築工事、yessシステム建築による工場・倉庫・物流施設や、名古屋大学避難路整備工事などがある。
特徴的な取り組みとして、ドローンによる調査・点検・撮影サービスを行なっている。
複雑な建物や広範囲に及ぶ調査、短納期を求められる場合でも、低コストかつ安全に点検・調査・診断をすることができるドローンのメリットを活かし、公共・民間問わず点検を受け付けている。
“200年企業”を目指して歩む久志本組は、1902年に創業し、120年以上の歴史を持つ老舗企業だ。新築工事だけでなく、メンテナンス、事業継続型改修、エコ・省エネ対策など、多岐にわたる事業を展開している。

建築事業では、工場、倉庫、オフィス、店舗、公共施設、スポーツ施設、教育・医療・福祉施設などの新築工事を得意としており、特に無柱大空間を実現するシステム建築を強みのひとつとしている。
土木事業では、河川堤防の護岸工事、道路建設、橋梁補修などの公共土木工事から民間の造成工事まで幅広く対応する。
施工実績には、四日市港ポートビル、四日市ドーム、三浜文化会館、木曽川下流管内揖斐川堤防補強工事などがある。
さらに、リノベーションも得意としており、家具販売店から教育施設へのリノベーション、体育館の改修、教育施設のトイレ改修などの実績を重ねている。
小学生を対象とした現場見学会の開催や、名阪国道ゴミゼロ作戦や地域活動への参加なども積極的に行なっており、地域に根付いた取り組みが目立つことも特徴だ。
三重県三重郡を拠点とする松岡建設は、1935年の創業から2万件以上の工事を手がけてきた。
土木工事から事業をスタートさせ、現在では建築、舗装、とび土工、造園、排水管、水道施設など幅広い工事に携わっている。
難易度の高い国土交通省の案件が8割を占めており、国土交通省中部地方整備局から優秀企業の認定を連続して受けるなど、技術力に定評のある企業だ。

土木工事、舗装工事、老朽化した下水管を修繕・補強する管路更生工事、建築工事を軸としており、実績として北勢BP川向地区道路建設工事、東海環状道路整備工事、豊田水防倉庫建設工事などがある。
また、舗装と縁石などの隙間から生える雑草を防ぐ「ウィードコート工法」では特許を取得しており、全国展開に向けてウィードコート工法協会を設立するなど、新事業として拡大を続けているところだ。
1933年創業の水谷建設は、三重県桑名市の本社を含め全国に6拠点を構え、東海地域を中心に全国の社会インフラ整備や自然災害からの復旧・復興に携わっている。
ダムや高速道路、発電所をはじめ、大型重機を使用しての機械土工を中心とする大規模土木工事を得意としており、ブルドーザー、ホイールローダー、油圧ショベル、重ダンプトラックといった建設機械は600台以上保有しており、業界トップクラスの規模を誇る。
また、早期からアジアやアフリカなどで、高速道路、水力発電所建設といった現地の社会インフラ整備にも貢献してきた実績を持つ。

施工事例として、摺上川ダム本体建設盛立工事、中部国際空港空港島造成工事、新東名高速道路新城工事、愛宕山地域開発事業造成工事などがある。
ICTを活用した施工に積極的に取り組んでおり、社外との協力も含めて建設機械の自動化にも取り組んでいる企業だ。
1994年創業と比較的新しい企業である株式会社takacは、三重県三重郡を拠点に、地域に密着した土木工事を中心とした事業を展開している。
(画像元: takacWEBサイトより引用)
舗装工事や河川工事、砂防・地すべり工事をはじめとした土木工事を中心に、幅広い工事を手がけている。
また、工事実務だけでなく、地域開発・都市開発などの調査、企画、設計、監理、総合的エンジニアリング、コンサルティング業務まで行なう。
各地でのコンクリートダム工事や下水道工事、推進工事など幅広い工事実績を持つ。
新たな人材の募集にあたっては、安定した収入や働きやすい環境づくりを家族に向けても説明するなど、次世代の土木・建設業の担い手の確保にも力を注いでいる。
1966年に創業し、2007年に株式会社としての設立を迎えた丸昇建設は、三重県尾鷲市に本社を置く総合建設会社だ。
国、県、市発注の公共事業から民間工事まで幅広く手がけており、地域社会の発展に貢献している企業だ。
(画像元:丸昇建設WEBサイトより引用)
道路、河川、橋梁、上下⽔道などの社会基盤を整備している土木事業、新築・増改築・耐震補強⼯事を手がけている建築工事に加えて、基礎⼯、⽮板⼯、上部⼯、養浜⼯、消波⼯、⿂礁⼯などを行なう海洋工事を展開していることが特徴だ。
近年の実績として、一般県道九鬼港線道路改良工事、尾鷲警察署庁舎別棟ほか建築工事、尾鷲港臨港道路舗装修繕工事などがある。
太平洋には、2016年に伊勢志摩サミットが開催された賢島など、大小様々の島が点在する。
鈴鹿山脈や紀伊山地が連なる内陸には、和歌山県と奈良県にまたがる世界遺産、熊野古道を有する。
伊勢志摩や伊勢神宮など観光地、四日市市をはじめとする中京工業地帯など、エリアごとに異なる顔を持つ県だ。
また、三重県では2026年度に南海トラフ地震対策として過去最大額となる予算案を提出するなど、防災面での取り組み比重もとりわけ大きい地域となっている。
一方、高速道路網の整備やリニア中央新幹線を見据えた広域交通基盤の強化も進んでおり、三重県の建設企業は、地域の暮らしと産業を支える“縁の下”として進化を続けている。
本記事では、そんな三重県の総合土木・建設業界の最前線にいる15社を紹介する。各社の歴史、特徴的な技術、代表的なプロジェクト、そして最新の取り組みなどを詳しく見ていこう。
1. 生川建設
1923年に創業し、100年以上の歴史を持つ生川建設は、三重県を代表する総合建設会社のひとつだ。
四日市市を拠点として1961年には大阪と名古屋、平成に入ってからは東京、神戸、福岡に支店や営業所を設けている。
大手流通・物流企業の建築工事を得意としており、そのほかにも商業施設、物流拠点、工場など実績は幅広い。
(画像元:生川建設WEBサイトより引用)公共工事から民間工事まで数々の施工を手がけており、実績として、三重県内外の商業施設、四日市市中消防署中央分署、南草津子育て支援センターなどがある。
Youtubeチャンネルとして「なるかわ!ザ・ワールド」を設けており、工事現場の写真への突撃インタビューで施工管理の業務内容を紹介したり、一級建築施工管理技士をはじめとする資格への向き合い方を語るなど、土木・建設業界の魅力を発信する取り組みにも積極的な企業だ。
2. 大宗建設
三重県四日市市に本社を置く大宗建設は、1946年の創業以来、建築に特化して事業を営んできた総合建設業だ。
注文住宅、病院、公共施設、マンション、テナントビルなどを手がける。
公共施設の施工実績としては、三重県のいなべ市立ほくせい保育園の新築工事、四日市市の市立富田中学校改築工事などの学校建築が数多い。

(画像元: 大宗建設WEBサイトより引用)
公式サイトでは職員が語る現場レポートを掲載しており、例えば市立四日市病院の増築工事では、実際の図面や写真とともに病院建築ならではの苦労や優良建設工事の表彰について紹介している。
3. 北村組
三重県内トップクラスの総合建設会社のひとつである北村組。
同社は、1947年に創業し、三重県松阪市を基盤として、愛知、大阪、滋賀、奈良、岐阜、和歌山、京都などに地域密着のネットワークを広げながら、建築土木プランニングからメンテナンスまで手がける総合コンサルタントへと発展を遂げている企業だ。
庁舎、学校、事務所、工場、店舗、マンション、個人住宅などの建築工事、造成、道路、港湾、治山、砂防、舗装などの土木工事を手がける。

(画像元:北村組WEBサイトより引用)
BIMを活用した最先端の技術とソリューションを提供しており、時間ごとの日照解析や柱や梁といった構造関連の取り合い検証を建設計画に反映するなど、効率性と精度の向上を図っている。
三重県松阪市で2025年に竣工したクラギ文化ホール大規模改修工事では、複雑なホールの形状を正確に把握した上で、音響性能を維持しながら天井の脱落を防ぐという難易度の高い工事に対応するためBIMモデルをはじめとする最新技術を活用している。
4. 中村組
1943年創業の中村組は、土木・建築・一般住宅を3本柱とする三重県四日市市の地場ゼネコンだ。
2025年には施工を手がけた四日市中央緑地スポーツ施設が公共建築賞の優秀賞を受けたほか、国土交通省や四日市市からの優良工事表彰に加え、高齢・障害・求職者雇用に関する感謝状など、多方面で高い評価を受けている。
(画像元:中村組WEBサイトより引用)施工実績として、住宅事業部が手がける住宅や介護施設、店舗などのほか、鈴鹿亀山市区防災対策工事、四日市市南消防署、名古屋国税総合庁舎外壁改修工事などがある。
長年の実績で培った技術力と品質管理体制を強みに、三重のまちづくりを支える存在となっている。
5. 日本土建
1944年創業の日本土建は、三重県に根差した事業を展開する総合建設会社。
事業割合は7割が建築、3割が土木となっており、大型公共工事から民間建築まで幅広く対応できる技術力と組織体制を備え、都市基盤整備や産業施設建設など多様な分野で実績を重ねてきた。

(画像元:日本土建WEBサイトより引用)
展開しているのは、建築、土木、住宅、リニューアル、不動産の5事業だ。
建築事業ではエンジニアリング・コンストラクター(E.C)を導入し、スムーズな建築管理のライフサイクルを実現できるよう効果的な総合建築システムを推進している。
ドローン、VR、GPSなどの建設ICTの導入を積極的に行なっている土木事業では、特にコンクリート構造物の補修・補強や管更生で高い評価を受けている。
これまでの実績として、みえの木建築コンクールで最優秀賞を受賞した三重県特別支援学校寄宿舎、三重県津市のスポーツセンターサオリーナ、同じく津市の杜の街造成工事、熊野市の新土場トンネルなどがある。
6. 朝日土木
三重県内で初めてアスファルト舗装工事を手がけた歴史を持つ朝日土木は、1952年に創業した三重県四日市市を拠点とする地域密着型の総合建設会社だ。
地域のインフラを守りながら、社会活動の維持発展に貢献することをミッションとして建設業を営んでいる。

(画像元:朝日土木WEBサイトより引用)
県内の幹線道路や高速道路などの道路改良工事、河川の護岸整備、橋梁下部工事、地盤改良工事、下水管渠工事を手がける。
舗装事業では、道路舗装工事、維持修繕工事、カラー舗装工事を行なう。
建築事業としては、浄化センターの水処理施設や道の駅などの公共施設工事、駅前広場整備などの外構工事、公園施設修繕工事がある。
近年の実績は揖斐川高潮堤防嵩上工事、四日市中央線道路整備工事などが代表的だ。
さらに、産業廃棄物の受け入れや再生路盤材の製造販売といったリサイクル事業、カキ殻舗装である「シェルペーブ」やラピリアスファルト舗装などの独自の技術開発にも取り組んでいる。
社内にDX推進室を立ち上げ、ICT建機による施工、UAV測量・SfM解析、3次元設計データ・BIM/CIM、デジタルデータを活用した鉄筋出来形計測などを進めており、令和7年度には中部DX大賞での表彰を受けている。
7. 丸亀産業
三重県松坂市の丸亀産業は、1938年に創業し、1955年に株式会社として設立された企業。
企画提案型マンション事業、建築工事、土木工事を主力とした総合建設業者として、三重県全域を事業フィールドとしてカバーしながら、名古屋圏、岐阜にもサービスを広げているところだ。

(画像元: 丸亀産業WEBサイトより引用)
土木事業では、津波、高潮、波浪の被害から海岸を保護する海岸工事をはじめとした海岸・河川工事、道路工事、造成工事を手がけており、近年では、二級河川百々川河川改修工事、42号松阪多気BP朝田高架橋下部工事などの実績がある。
建築事業では、大台警察署庁舎棟、三重県多気市のVISON食の広場などの新築建築、改修工事などを手がけている。
資源循環型土舗装材であるガンコマサを使用した国宝・史跡の参道、公園整備も行なっていることも特徴だ。
2007年には、旧本社地に広場や店舗からなる「松坂まなび野の森」を整備しているほか、全国での災害時に復旧工事へ向かったり、自然環境の保護、スポーツの支援、青少年の教育・育成、障がい者の自立を支援するなど、工事以外でも地域への貢献度の非常に高い企業だ。
8. 新陽工業
1947年に創業した三重県四日市市の新陽工業は、県内の公共工事を数多く請け負う企業だ。
パイプライン工事を得意としており、上下水道工事、ガス配管工事、給排水設備工事、空調設備工事からなるパイプエンジニアリングと、一般土木工事、推進工事、解体工事、舗装工事の土木工事を手がけている。

(画像元:新陽工業WEBサイトより引用)
2024〜2025年に施工した四日市市の子酉八王子線日永跨線橋(補助)橋梁整備工事では、桁下高が3mほどと低く、制約のある現場環境においても南海トラフ地震に備えた補強工事を完了させるなど、高い技術力で実績を重ねている。
土木・建設業界への新たな人材の確保と育成に力を注いでおり、特に、女性が働きやすい環境づくりを目指してプロジェクトチームを立ち上げている。
快適なトイレや女性用ヘルメットなどの整備や、公式サイトでは女性技術者(施工管理者)の仕事の体験レポートや育児・介護にまつわるQ&Aを掲載している。
9. マルト建設
三重県名張市を拠点とするマルト建設は、県内に大きな被害をもたらした伊勢湾台風後の1961年に、砂利採取業を軸としたマルト建材店からはじまり、その後マルト造園土木、そして1978年にマルト建設へと発展を遂げてきた。

(画像元:マルト建設WEBサイトより引用)
道路や河川整備など、ライフラインであり災害の原因ともなりうる現場で地域の発展と防災のために土木事業を手がけている。
建築事業では、交通施設、住宅、商業施設、公共施設などの新築・維持修繕を行なう。
これまでの実績として、国土交通省工事では名張川地区砂防施設補修工事と名張川特殊堤工事、三重県からの発注を受けた工事では一級河川小波田川の災害復旧工事や新夏見橋の橋梁耐震対策工事、さらに地元である名張市からの発注工事や、近畿日本鉄道をはじめとする民間工事も数多く行なっている。
また、災害時の事業継続力を認定する三重県建設BCP登録制度の登録を受けており、三重県、近畿地方整備局から災害時の事業継続計画についても高い評価を受けている企業だ。
10. 村瀬建設
1930年に創業した村瀬建設は、伊勢志摩や鳥羽などの南勢地域に根付いた建設会社だ。
創業期には、寺社仏閣をはじめとする木造建築の設計・施工に携わり、現在では、技術を培ってきた本格的木造建築に加え、公共施設、道路や公園などの土木工事、ホテル・店舗などの大型施設建築、一般住宅の新築・増改築まで幅広く手がけている。
大手ゼネコンが地元で建設工事・改築・増築を行なう際の協力会社“サブコン”としても活躍する企業だ。

(画像元:村瀬建設WEBサイトより引用)
代表的な施工事例としては、鳥羽市民体育館大規模改修及び増築工事、yessシステム建築による工場・倉庫・物流施設や、名古屋大学避難路整備工事などがある。
特徴的な取り組みとして、ドローンによる調査・点検・撮影サービスを行なっている。
複雑な建物や広範囲に及ぶ調査、短納期を求められる場合でも、低コストかつ安全に点検・調査・診断をすることができるドローンのメリットを活かし、公共・民間問わず点検を受け付けている。
11. 久志本組
“200年企業”を目指して歩む久志本組は、1902年に創業し、120年以上の歴史を持つ老舗企業だ。新築工事だけでなく、メンテナンス、事業継続型改修、エコ・省エネ対策など、多岐にわたる事業を展開している。

(画像元:久志本組WEBサイトより引用)
建築事業では、工場、倉庫、オフィス、店舗、公共施設、スポーツ施設、教育・医療・福祉施設などの新築工事を得意としており、特に無柱大空間を実現するシステム建築を強みのひとつとしている。
土木事業では、河川堤防の護岸工事、道路建設、橋梁補修などの公共土木工事から民間の造成工事まで幅広く対応する。
施工実績には、四日市港ポートビル、四日市ドーム、三浜文化会館、木曽川下流管内揖斐川堤防補強工事などがある。
さらに、リノベーションも得意としており、家具販売店から教育施設へのリノベーション、体育館の改修、教育施設のトイレ改修などの実績を重ねている。
小学生を対象とした現場見学会の開催や、名阪国道ゴミゼロ作戦や地域活動への参加なども積極的に行なっており、地域に根付いた取り組みが目立つことも特徴だ。
12. 松岡建設
三重県三重郡を拠点とする松岡建設は、1935年の創業から2万件以上の工事を手がけてきた。
土木工事から事業をスタートさせ、現在では建築、舗装、とび土工、造園、排水管、水道施設など幅広い工事に携わっている。
難易度の高い国土交通省の案件が8割を占めており、国土交通省中部地方整備局から優秀企業の認定を連続して受けるなど、技術力に定評のある企業だ。

(画像元: 松岡建設WEBサイトより引用)
土木工事、舗装工事、老朽化した下水管を修繕・補強する管路更生工事、建築工事を軸としており、実績として北勢BP川向地区道路建設工事、東海環状道路整備工事、豊田水防倉庫建設工事などがある。
また、舗装と縁石などの隙間から生える雑草を防ぐ「ウィードコート工法」では特許を取得しており、全国展開に向けてウィードコート工法協会を設立するなど、新事業として拡大を続けているところだ。
13. 水谷建設
1933年創業の水谷建設は、三重県桑名市の本社を含め全国に6拠点を構え、東海地域を中心に全国の社会インフラ整備や自然災害からの復旧・復興に携わっている。
ダムや高速道路、発電所をはじめ、大型重機を使用しての機械土工を中心とする大規模土木工事を得意としており、ブルドーザー、ホイールローダー、油圧ショベル、重ダンプトラックといった建設機械は600台以上保有しており、業界トップクラスの規模を誇る。
また、早期からアジアやアフリカなどで、高速道路、水力発電所建設といった現地の社会インフラ整備にも貢献してきた実績を持つ。

(画像元:水谷建設WEBサイトより引用)
施工事例として、摺上川ダム本体建設盛立工事、中部国際空港空港島造成工事、新東名高速道路新城工事、愛宕山地域開発事業造成工事などがある。
ICTを活用した施工に積極的に取り組んでおり、社外との協力も含めて建設機械の自動化にも取り組んでいる企業だ。
14. takac
1994年創業と比較的新しい企業である株式会社takacは、三重県三重郡を拠点に、地域に密着した土木工事を中心とした事業を展開している。
(画像元: takacWEBサイトより引用)舗装工事や河川工事、砂防・地すべり工事をはじめとした土木工事を中心に、幅広い工事を手がけている。
また、工事実務だけでなく、地域開発・都市開発などの調査、企画、設計、監理、総合的エンジニアリング、コンサルティング業務まで行なう。
各地でのコンクリートダム工事や下水道工事、推進工事など幅広い工事実績を持つ。
新たな人材の募集にあたっては、安定した収入や働きやすい環境づくりを家族に向けても説明するなど、次世代の土木・建設業の担い手の確保にも力を注いでいる。
15. 丸昇建設
1966年に創業し、2007年に株式会社としての設立を迎えた丸昇建設は、三重県尾鷲市に本社を置く総合建設会社だ。
国、県、市発注の公共事業から民間工事まで幅広く手がけており、地域社会の発展に貢献している企業だ。
(画像元:丸昇建設WEBサイトより引用)道路、河川、橋梁、上下⽔道などの社会基盤を整備している土木事業、新築・増改築・耐震補強⼯事を手がけている建築工事に加えて、基礎⼯、⽮板⼯、上部⼯、養浜⼯、消波⼯、⿂礁⼯などを行なう海洋工事を展開していることが特徴だ。
近年の実績として、一般県道九鬼港線道路改良工事、尾鷲警察署庁舎別棟ほか建築工事、尾鷲港臨港道路舗装修繕工事などがある。
WRITTEN by
國廣 愛佳
創業支援や地域活性を行う都内のまちづくり会社に勤務後、2019年よりフリーランス。紙面やwebサイトの編集、インタビューやコピーライティングなどの執筆を中心に、ジャンルを問わず活動。四国にある築100年の実家をどう生かすかが長年の悩み。